個人情報が外部に漏れていないか、不安を覚えやすい、ご時勢ですが、場合によっては、心の病気に近くなっている可能性もある事には、ご注意を!
いわゆる天才ハッカーの手に掛かれば、誰の個人情報でも盗まれてしまうような気もしますが、一般的な用心をしている限り、例えば、コンピューターを他人と共有している場合、自分の個人情報を、そのコンピューターに書き込まないといったように、用心を怠らなければ、(ガイドは、個人情報の流出に関する専門家では無いので、あくまで推論ですが)、こうした犯罪の被害を受ける確率は、相当少なくなるのでは無いでしょうか?
いささかマーフィーの逆説的ですが、自分が日頃、備えている災厄は起こらず、想定外の事態が起きて、パニックに陥るもの。ただ、もしも、こうした心配が度を超している場合は、心の病気の可能性もある事には、ご留意ください。今回は、自分の個人情報がメディアに漏れていると感じてしまうような時に、気をつけたいポイントを詳しく解説します。
不吉な予感は疲れている時に強まりやすいもの
「自分に何か悪い事が起きてしまう」と、不吉な予感を覚える事は時に、あるかもしれません。具体的にどんな悪い事が起きるか、はっきりしない場合もあれば、「自分の個人情報がネットに流失していないだろうか?」と、今回のトピックのように、不安の対象が明確な場合もあります。不吉な気持ちがしてきた時には、何かしら根拠がある事は少なくありません。例えば、身近な人が個人情報の流失で被害を受けられた場合、心配な気がしてきても当然でしょう。
ただ、こうした不吉な予感は一般に、心身の疲労時に強まる傾向があります。不吉な考えが頭に浮かび、一時的に不安を覚えても、精神医学的には問題ありませんが、もしも、その事が頭から離れなくなっている場合には、まずは、充分な睡眠を取り、思い切って休養を取ってみましょう。それでも不安が強まり、なおかつ、周囲の人が否定的であるにも関わらず、「自分の個人情報が流失している」と、確信が強まってくる場合には、心の病気に注意が必要な場合もあります。
思考に非合理性が強まっている場合、妄想の可能性も……
もしも、「自分の個人情報がメディアに漏れているのではないか?」と、不安を抱くようになっても、「そんなはずはない。周りのみんなが言うとおり、やはり自分の思い過ごしだ」と考えることもできて、日常生活上で特に支障が無い場合、そのまま様子をみるだけで良いと思います。ただ、思考に非合理性が高じている場合は要注意。もしも、その観念が揺るぎない信念となって、常に頭を占めるようになってしまった場合、妄想の可能性があります。
もしも、「自分の個人情報が漏れている」という思い込みのせいで、仕事に集中できなくなったり、対人関係で深刻なトラブルが生じてしまったりと、日常生活上で深刻な問題が生じている場合、脳内環境の悪化が相当進んでいる可能性も出てきます。
妄想以外の精神症状にも要注意!
妄想症状が現われているということは、脳内で神経伝達物質ドーパミンの働きに問題が起きている可能性が考えられます。その場合、他の精神症状も現われている可能性があります。例えば、もしも、「おまえの個人情報がテレビに流れているぞ」といった幻聴がある場合には、統合失調症の可能性もあります。こうした場合、悪化した脳内環境を元に戻すため、抗精神病薬などによる薬物療法を、すぐに開始すべき状況である可能性もあり、すぐに精神科(神経科)を受診する事が望ましいです。
もっとも、大部分の人は、単にそんな不安がするだけだろうと思いますが、思考の非合理性は、自分ではなかなか気付きにくいもの。もしも他人から何か自分の非合理性を指摘された場合、聞き流さずに、よく考えてみたいものですが、まずは、充分な睡眠、栄養バランスの取れた食事と共に、休養をしっかり取って、心身の疲労を取り除きましょう。それでも、不安や焦燥感が強まってくる場合には、是非、精神科(神経科)を受診してみることもご考慮ください。