機内とは思えない、贅沢で手の込んだ料理たち
右が龍吟山本氏。機内食だけど「素材感」「季節感」を重視する
2011年12月1日から2012年2月29日まで饗される冬のコース料理とサロンの相性を、来日したディディエ・ドゥポン氏とともに体験した。
■食前の小さなお皿 取り合わせ
椎茸のポタージュ、鰹節のサブレ、トリュフおからコロッケと、どれも手の込んだ奇想天外な小さなおつまみたち。どれも香り味ともに強く、和食の淡い繊細さとは異質の濃厚でパンチのある味わい。サブレやコロッケの香ばしさがサロンのクリスピーさとよく合う。
■アペタイザー
いくつかある中から、ズワイガニの蟹味噌和え、スモークしたジャガイモとカリフラワーのクリーム、タルト仕立てを。これまた濃厚な蟹味噌の風味とタルト生地の香ばしさと脂分がしっかりと感じられる一皿。サロンの酸味が濃厚さをきれいに洗い流してくれる組み合わせだ。蟹が好物とおっしゃるドゥポン氏も絶賛。
■メインディッシュ
いくつかある中から、和牛フィレステーキ、トリュフの香りペリグーソース、フォワグラのポワレ、蕪のミルフィーユ仕立てを。ごくごくスタンダード、だけど、これまた濃厚な牛肉料理。これが機内で食べられると思うとちょっと感動する。1999年ヴィンテージはフォワグラの甘みと牛肉の旨味にはやや酸味が際立つが、それでも肉料理のボリュームをしっかり受け止めてくれるボディがある。
■デザート
焼きたて温かなジンジャーオレンジタルト、ココナッツとヨーグルトのアイスクリーム添え。なんと、温かいものと冷たいものを盛り合わせる機内サービスとは思えないデザート。もちろんこれにもサロンだ。フルーツとココナッツの香りがサロンのきめ細かい泡でフレーヴァーが何倍にも広がる。
■パン
焼き芋パン、ピスタチオのパン、生姜のパン、米粉のパンなど、すべて龍吟の手作り。これだけでも十分に食事をエンジョイできそうなほど。
あなたも天上人になってみる?
どれもみな本格的で贅沢な味わいだけど、この最終調理と盛り付けは客室乗務員の方々が行うのだとか。みっちりと練習をつみ、細かいマニュアルをも搭載しつつ、ファーストクラスのお客様に日本の冬の食材と極上のサロンを最良の状態でサービスすることに徹するというわけだ。なるほど、これならファーストクラスの価値があるというもの。空飛ぶ極上のシャンパン、サロン。天にも昇る味わいとはまさにこのことだろう。これを楽しむためだけにファーストクラスに乗る天上人に、あなたもなってみる?
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