「恋」と「愛」違いって?
では、まずは恋愛について考えてみます。
「恋」と「愛」の違いとは?
恋愛は、「恋」と「愛」の2つの漢字で成り立っています。でも、「恋」と「愛」は似ていますが、違うものです。二つの大きな相違点を言うと、それぞれの感情には、自分の中に愛情はありますが、「恋」は相手に求める感情に対し(=自己愛)、「愛」は相手に与える感情(=他人愛)であるとも言えるでしょう。
また、それ以外にも違いがあるようです。
W・エヴァレットの『生きることと愛すること』(講談社現代新書)では、こういった内容が書かれています。
「もし恋愛がたんなる感情であるとするならば、それは長続きするはずはない。私たちの感情は着物のように変わるからである」
「ほんとうの愛は、精神や意思に基づいている」
「恋愛が性的魅力に対する感情に、精神的な愛が加わったものになったとき、はじめて結婚が可能になってくるのである」
つまり、「愛」には下記の2つが大切なんです。
A相手に対して“性的な魅力”を感じる感情
B相手に対する“精神的”な愛情
多くの恋愛が、「恋する」→「飽きた(恋が冷めた)→「別れる」を繰り返す理由もここにあるようです。その場合は、「精神的な愛情が生まれなかったから別れた」といっても、過言ではないでしょう。
だからといって、「AよりもBの方が高度で大切」というわけではありません。両方ともが大切なんです。その例を次のページで紹介します。