さすが、豪華な車内
では、「なごみ」に乗ってみよう。車内に入ると、デッキから客室への距離が異常に長い。これは、電源関係の設備や一般には公開していない施設があるためだ。しかし、木目調の壁でうまく隠しているため、奥まったところにある客室へのアプローチに見え、高級感を持たせるのに役立っているようだ。車内は、真ん中の通路を挟んで2人掛けと1人掛けのシートが並び、ゆったりした配置である。網棚の位置にある荷棚は航空機と同じハットラック方式。色とりどりのバッグなどを収納して木目調の蓋をすれば、見た目がすっきりし、車内は落ち着いた雰囲気となる。
座席のウリは、収納式のモニター画面だ。NHKが視聴できるほか、前面展望と後方展望がリアルタイムで見られるのが嬉しい。地図画面もあり、これはカーナビ同様、現在位置が表示される。
さらに、車内販売のオーダーもできる。ドリンク、軽食、それに「なごみ」グッズをタッチパネルで注文すれば、アテンダントさんが座席まで運んできてくれる。支払は、現金のほかSuicaでもOK、面白くてついつい余計なものまで買ってしまいそうだ。
先頭車のチョロQ、
車体と同色のネクタイピン(ケースに乗車記念の表示あり)、
ストラップ、
ゴルフマーカー=以上、各1500円、
タオル(マイクロファイバー製)、
絵葉書セット=以上、各500円
3号車はVIP席
一般席は、グレードの高いグリーン車相当の座席ではあるが、「なごみ」の中では、一番下のランクだ。お召列車のときには、随行員の座るところらしい。ツアーでは、ワンランク上のシートが案内されていて、3号車のVIP車両が、これに相当する。本革張りの座席は高級感あふれるもので、僅か9席しかない。実は、さらにランクの高いVIP用の個室もあるのだが、ツアーでは使用されず、通路から中をのぞくことも不可能。なぞのベールに包まれている。
また、特別車両(御料車)はお召し列車として運転されるときにのみ、3号車と4号車の間に連結される。普段は、大井町近くにある東京総合車両センターにて大切に保管されている。
「なごみ」ツアーでは、乗車時間帯によっては、特製の弁当が用意される。高級幕の内弁当だ。
さらに、乗車記念のグッズが1品プレゼントされる。選ぶのに迷ってしまうが、一番高価そうなものをチョイスし、あとは前述のモニター画面からオーダーし、購入すれば全品入手できる。