デジタルペンは本来カッコいいはずの物だった

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発売は9月下旬予定。ワコム「インクリング」1万7980円※価格はワコムストアのもの

紙に書いたモノが、そのままデジタルデータになる、そんな機能を持つツールは、一般的にデジタルペンと呼ばれて、既に多くの製品が出ています。中でもぺんてるの「AirPen Pocket」は、コンパクトなレシーバー部と無線対応でケーブル無しでパソコンやスマートフォンにデータが送れるなど、かなりの高機能の上に価格も手頃で、十分実用になる製品です。ガイド納富も、何度もレビューや紹介記事を書いたほど好きです。

ただ、今回発売されたワコムのデジタルペン「インクリング」を見て、持ち歩いて使うためにはケースが意外に重要だと思いました。「インクリング」は、基本的には「AirPen Pocket」とそれほど違いはありません。もしかしたら、同じエンジンを使っているかもしれません。ただ、製品のコンセプトとして、「AirPen Pocket」はビジネス寄りというか、主に文字や図を書く事を想定して作られているのに対し、「インクリング」は主に絵を描く事を想定して作られている事です。それは、それぞれの製品に付いているソフトウェアを見れば明らかです。

「AirPen Pocket」には、OCR機能や、書いた文字をブロック単位で好きな場所に移動させる機能など、書類をデジタル化して見栄え良くしたり、検索性を高めたりする機能が豊富です。一方で、「インクリング」の場合、レイヤー機能や描いた軌跡を再生する機能、1024段階の筆圧感知など、スケッチをデジタル化するのに使える機能が揃っています。これは、どちらが上という事ではなく、例えばアンケートなどを処理するなら「AirPen Pocket」が圧倒的に便利だし、ラフスケッチをするなら「インクリング」が優れているという感じで、用途によって使い勝手が変わってきます。

ただ、そんな実際の絵画ツールとしての使い勝手や性能については、今後、絵を描く方々によるレビューなどが沢山紹介されると思うので、ガイド納富としてはスルーして、このガイド記事では、「インクリング」が、何故「これ欲しいっ!」と思わせるのか、そして、デジタルペンをケースごと製品化したことによる、「きちんと未来を感じさせる製品」になっている事を考察したいと考えています。

では、早速次のページから詳しく紹介します。