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レモンフィンプレコ

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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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レモンフィンプレコ

学 名:Baryancistrus demantoides
通称名:レモンフィンカイザー
英 名:
分 布:南米:ベネズエラ-オリノコ川上流域
サイズ:20cm
Temp :24-28℃
pH  :弱酸性~中性
レモンフィンプレコ

画像提供:オオツカ熱帯魚

以前はゴールデンブルーフィンプレコ Hemiancistrus subviridisと混同されており、前種のパリエーション(レモンフィンタイプ)として取り扱われてきた。両種ともオリノコ川の上流域に分布しており、ゴールデンブルーフィンプレコの方がやや広範囲に分布し輸入量も多い。レモンフィンプレコではより狭い範囲に、また一部同所的にも分布している。そのため、ゴールデンブルーフィンプレコに混ざって入荷することもあるようだ。

外観的に似通っている2種だが、2005年に新種記載され、全くの別属であることが判明。本種は、オレンジフィンカイザープレコに代表されるバリアンキストルス(Baryancistrus)属に分類され、いわゆる「カイザー系」のプレコに分けられた。情報が浸透するにあたって、レモンフィンカイザープレコとも呼ばれるように。

2種の判別は、詳しい知識がなくとも以下の3点で可能です。

  1. レモンフィンプレコの方が、より背びれが大きくハイフィン傾向。
  2. レモンフィンプレコでは、背びれと脂びれがつながっているが、ゴールデンブルーフィンは離れている。
  3. 色彩的に、レモンフィンプレコの方がより鮮やか。
その他にも形態的な差異はあり、より詳しい情報が必要な方は、下記の参考文献を検索すれば、比較的簡単に記載論文を見つけることが可能です。

さて、 本種はプレコの中でも比較的飼育の容易な種類で、水槽内に発生するコケ(藻類)も好んで食べてくれ、人口飼料や冷凍赤虫にも餌付きやすい。プレコ用のタブレットフードなどを中心に、複数の餌をバランスよく与えると良いだろう。

水質への適応範囲は広く、一般的な日本の水道水であれば問題なく馴染んでくれる。また協調性も高く、一部のプレコに見られる気の荒さはなく、飼育しやすいプレコだろう。

参考文献
Baryancistrus demantoides and Hemiancistrus subviridis, two new uniquely
colored species of catfishes from Venezuela (Siluriformes: Loricariidae)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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