旦那の親と「距離を置きたい」ときの上手な付き合い方は?
義父母・義両親との付き合いは、問題点の内容や量の違いはあるにせよ、すべての妻の皆様に共通した悩みであるといえます。「頻繁にこちらに遊びに来たがる」「何かにつけて、電話で口出ししてくる」「とにかく下らない話が長くて、相手をするのは疲れる」「盆暮れの帰省の交通費がかさんで家計の負担になる」など……嫌いまでいかずとも、「ちょっと旦那の実家と距離を置きたいなぁ」と思う状況にある方、多いのではないでしょうか?
しかし、「うちに訪ねてくるのは迷惑です」「もう電話してこないでください!」「帰省はお金がかかるのでやめます」などと、ストレートに伝えれば、相手との関係がこじれるのは必至。逆に問題の種を増やす結果にしかなりません。そこでおすすめなのは、上手に関わり方を調整して、義父母と「距離を置く」方法。ダメ嫁、鬼嫁のレッテルを貼られずに、少しずつ相手と“離れて”いくにはどうしたらよいか? 今回は、誰も教えてくれない4つの秘策を伝授しましょう。
<目次>
義父母・義両親と距離を置く秘策1:電話よりメール・手紙
過去に彼氏に振られた、あるいは自分から振った経験がある方は、その時のことを思い出してください。「デートの回数が減って、だんだんと電話だけになり、やがてはメールのみ。最後には連絡が取れなくなり……」という段階を踏んで、2人の関係が離れて行ったのではないでしょうか?もちろん、旦那様のご実家ですから「連絡が取れなくなり」とはいきませんが、「対面」→「声だけの電話」→「文字だけのメール」というステップは、十分活用できます。もし、「義父母がメールを使わない」という方は「手紙」でもOKです。
たとえば今まで、何かをいただいたお礼に「届きました。ありがとうございます」と電話をしていた方は、その電話をメールにしてみましょう。電話だと、ついでに余計な長話を聞かされることがあったかもしれませんが、メールなら長いムダ話をびっしり書いた返事が来る可能性は低いはず。もし万が一、そんな長いメールが来たとしても、読まずに放置しておけばいいだけですので、ストレスはぐっと少なくなります。
また、お礼の連絡をメールでなくハガキにすれば、相手が返事を書く手間が増えるので、返事の来る確率は一層減ります。「手紙を書くのは面倒くさい。書くことがない」という方は、写真やイラストが全面に印刷されたポストカードを使えば、文字を書く必要はほとんどありません。
さらに、「手紙は電話やメールより丁寧」という価値観が一般的ですので、「丁寧な嫁」として妻の皆様のポイントが上がるという嬉しいおまけ付きです。「対面」から「非対面」、「声」から「文字」というステップを上手に踏んで「離れていく」テクニックは、ぜひ覚えておきましょう。
義父母・義両親と距離を置く秘策2:子供を間に挟む
そうはいっても、「何かと義父母に電話をしなければいけない状況にある」という方は、お子さんに活躍してもらいましょう。もちろん、お子さんの年齢にもよりますが、早い子なら幼稚園生、普通は小学生なら、教えれば電話の応対はできるようになります。そして、子供は一般的に電話が大好きですから、それを有効活用します。ナンバーディスプレイサービスなど発信者が分かるような場合は、義父母からの電話に、お子さんに出てもらいましょう。孫と話ができて嬉しくない義父母はいませんから、大抵の場合、そこでしばらく孫との会話を楽しんで、「しゃべりたい」という彼らの欲求を満たすことができます。そうなると、そのあと妻の皆様に電話を代わった後、無駄話を延々とする可能性はかなり低くなります。孫との会話が長時間に及んだ場合ほど「(電話が)長くなったから手短に……」などと、用件だけで済む確率は高いです。
「子供作戦」はこちらから義父母に電話をかける際にも有効です。「おばあちゃんに電話してくれない?」等と水を向ければ、子供は喜んで掛けてくれるはず。そしてひとしきり話をさせて相手の「ガス抜き」をした後で要件を持ちだす手順で、自分が相手と話をする時間を減らすことができます。お子さんのいらっしゃる方はぜひお試しください。
義父母・義両親と距離を置く秘策3:留守番電話を有効活用
こちらから電話をかけなくても、「向こうからガンガン電話がかかってくる」と言う方に有効なのは「留守番電話作戦」。日中、在宅している時も基本は留守番電話にしておいて、すぐに出ないようにします。こうすることで、「今は話したくない」「手が離せないぐらい忙しい」という時を避けて、自分に都合のよい時間に電話を掛け直すことができます。これによって電話応対のストレスは、だいぶ軽減できるのではないでしょうか?もし、義父母から「最近、いつも留守電ねぇ」などと突っ込まれた場合には、「しつこいセールスが多いんで、留守電で相手を確かめてから掛け直すようにしているんです」と答えれば大丈夫。
さらに、電話を掛け直す際にも、「距離を置く」やり方を取り入れることができます。夕食準備の時間帯、あるいは夕食時間帯など、相手が忙しい時間帯を狙って掛け直すことで、電話が用件だけで手短に終わる可能性が高くなります。また、義父母宅にも留守番電話があるようならそれも活用しましょう。通院やおけいこごとなど、義父母が不在の時間帯が分かっているようなら、その時間を狙って電話をします。留守番電話にメッセージを入れておけば、直接話をしないですみます。
これは「要件だけを伝えれば十分」という時に有効な手段です。もちろん、この作戦を効果的に進めるには、義父母の生活時間帯や外出サイクルなどを把握しておくことが必要。まずは「相手に関する情報収集」から始めてみてはいかが?
義父母・義両親と距離を置く秘策4:出かける予定を入れる
「盆暮れには必ず帰省」というパターンになっている方は、思い切ってその期間に旅行の計画をぶつけてしまいましょう。「家にいるのに帰省しない」となっては角が立ちますが、「その期間は○○に旅行に行くので」と言えば、義父母宅を訪問しなくても角が立ちません。盆暮れは旅行費用が高い時期ではありますが、帰省の交通費が高額な方にとってはさほどの負担にはならないでしょうし、なによりストレスの度合いが違います。
「この時期しか予約がとれなかったので」という理由を前面に押し出して、思い切って旅に出かけてみるのも一つの解決法です。そして、「旅行から戻ったらお土産を届けないといけない」という方は、義父母へのお土産は現地で購入し、そのまま現地から義父母宅に送ってしまう方法で、さらに「訪問回避」ができます。
「義父母と距離が近すぎる」ことに過度のストレスを感じていると、それがいつか爆発し、極端な「疎遠」や「絶縁」状態になってしまう可能性もあります。上手にストレスを回避し、トラブルを起こしたり、自分へのマイナス評価を得ることなしに「距離を離す」のが上級妻のテクニック。「程よい距離感」を目指して、できることから始めてみましょう。
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