男の子育て/イクメン・父親の育児

イクメンの意外な落とし穴(2ページ目)

イクメンという言葉の好き嫌いはあれど、一般に、男性が育児に積極的になることは大歓迎というムードがあるじゃないですか。しかし、本当に夫がイクメン化することはママにとっていいことばかりなのでしょうか。ママたちが見落としがちな、イクメンの意外な落とし穴があるんです。

執筆者:おおた としまさ

「任せた」は放任ではなくて信頼

パパと赤ちゃん

こだわりの強い男性が子育てにはまると、夫婦で子育ての意見が対立することも

ママの子育てに、パパがいちいち口を挟むようになると、ケンカが絶えなくなります。カーテンの色や、見たいテレビのチャンネル争いでは譲ることができても、世界一大事なわが子のこととなるとお互いに譲ることができません。それぞれが思う「ベスト」を貫きたいと思いますから。

私はこのことを男性が子育てに積極的になるがゆえに生じる「皮肉な葛藤」と呼んでいます。

子煩悩な旦那さんをもつ奥さんは「おたくはパパがいろいろやってくれていいわよね」と言われてしまうことがよくあると思いますが、そういうママほど、この「皮肉な葛藤」に心を痛めていることもあるのです。

だからパパとしては「オレも育児を頑張ろう」と思うのはいいのですが、ママの聖域を脅かしたり、ママの育児を否定することのないように気をつけなければなりません。

一方、「子育てはキミに任せた」というのは一見放任のように見えて、実はママの子育てを信頼しているということともとらえられます。

任されてしまう大変さはあるものの、自分の好きなように子育てできるというメリットがあります。実はこれ、忘れられがちな観点なのです。

では、やっぱり男性は、張り切ってイクメンを気取ったりしないほうがいいんでしょうか。


>> イクメンの究極のメリットとは
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