ETF/ETFに投資をするときの取引法とコスト

上手に選ぼう!ETFの成行注文と指値注文(3ページ目)

投資信託でありながら、株と同様、マーケットの値動きを見ながら機動的に売買できるのもETFの魅力の一つ。注文方法も成行注文や指値注文などニーズや状況にあわせて選択できます。それぞれの注文方法の長所と短所をおさえて上手に使い分けましょう。

執筆者:村岡 里香

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損失限定や利益確定に使える「逆指値注文」

「仮に買値より値下がりしても、あらかじめ売りの指値注文を出しておけばそれ以上の損失を回避できる」と考えて指値注文を出してしまう人がいますが、残念ながらそのやり方では目的は果たせません。

なぜなら売りの指値注文は「指定した値段以上」で執行されるので、たとえ1,000円で買ったETFの値段が800円になった時点で損失を確定しようと「800円」で指値注文を出したら、800円以上の値段で即売却されてしまうからです。

指値注文とは反対に「今よりも低い○○円になれば売り」「今よりも高い○○円になれば買い」という指示を出すには、「逆指値注文」という方法をとる必要があります。

逆指値注文は、いざというときのストップロスにつかえるだけでなく、下の図のように値段が上がってから買いをいれたいときや、買値より値段が上がってから、もし値下がりに転じてしまっても一定の利益は確保したい、というときなどにも有効です。

リスクヘッジに活用できる逆指値注文。

リスクヘッジに活用できる逆指値注文。



海外ETFの場合は逆指値注文を選べる証券会社が少ないのが実情ですが、国内ETFであればたいていの証券会社でつかえます。指値注文や成行注文とともにそのときどきの状況にあわせてうまく利用することができれば、リスクをコントロールしながらETF投資をより楽しむことができるでしょう。ただし、ネットでの発注はくれぐれも間違えないようお気をつけくださいね。

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