ETF/ETFに投資をするときの取引法とコスト

上手に選ぼう!ETFの成行注文と指値注文(2ページ目)

投資信託でありながら、株と同様、マーケットの値動きを見ながら機動的に売買できるのもETFの魅力の一つ。注文方法も成行注文や指値注文などニーズや状況にあわせて選択できます。それぞれの注文方法の長所と短所をおさえて上手に使い分けましょう。

執筆者:村岡 里香

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ETFの値段は取引時間中常に変動しているので、成行注文だと自分の納得いかない値段で成立してしまう可能性があります。「自分の希望する値段で売買したい」という場合には、次の指値注文という方法を使います。

値段重視なら「指値注文」

指値注文とは、銘柄と口数に加え、「何円以下で買ってほしい」「何円以上で売ってほしい」と自分が希望する値段を指定して注文を出す方法をさします。指定した値段がいつ出てくるのかはわかりませんが、その値段が出たときは証券会社のほうで自動的に注文を執行してくれます。

指値注文

指値注文は指定した値段で自動的に注文を執行してくれるので日中忙しい人にもありがたいシステム。



また、証券会社によっては銘柄の価格指定だけでなく「日経平均株価が○○円以下(以上)になったら買い(売り)」「東証株価指数(TOPIX)が○○以上(以下)になったら売り(買い)」などの指示が出せるところもあります。「前回に日経平均株価が底を打ったときと同じ水準がきたら、日経平均株価に連動するETFを買おう」など狙いを定めた投資が自動で行えて便利です。

指値注文は「当日のみ」や「一週間」など自分で有効期限を指定することができ、買いの時は指定した値段よりも安い値段、売りの時は指定した値段よりも高い値段が出たときに注文が執行されます。

「指値注文」の注意点は?

指値注文の注意点は、値段を指定したらあとの執行はお任せしておけるぶん、成行注文よりも取引手数料が高めに設定されているのが一般的です。

また、指値注文では指定した値段が出ない限り注文が成立することはありません。希望する値段があらわれないまま買いそびれてしまったり、売りそびれてしまったりする可能性があります。

「今回は希望する値段がつかなったのだから、また次のチャンスを待てばいい」とマイペースに考えられる場合ならいいのですが、指値注文が入らなくて利益をとりそこなった!ということも起こりえます。なかなか指値が入らず焦るようなら、成行注文への変更を検討しましょう。


ETFの注文の出し方には「成行注文」や「指値注文」以外にも、いざというときのリスクヘッジなどに利用できる「逆指値注文」という方法もあります。次のページでご紹介しましょう。

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