スチームクリーナー・高圧洗浄機/スチームクリーナー・高圧洗浄機の選び方

スチームクリーナーの選び方

店頭には、小型のハンディタイプから、キャニスタータイプ(一般的な掃除機)の大きさまで、いろいろなタイプが並んでいます。そんなスチームクリーナーの仕組み・種類をはじめ、購入の際のチェックポイントをお伝えします!

執筆者:戸井田 園子

スチームクリーナー事情

スチームクリーナー

高温の水蒸気で汚れを落とすクリーナー「スチームクリーナー」の代表的メーカー、ケルヒャーの製品

スチームクリーナーとは、高温の水蒸気を利用して汚れを落とすクリーナー。高温のスチームが、汚れの隙間に入り込み、汚れを浮かし、落としやすくしてくれます。浮いた汚れを、マイクロファイバーや雑巾など布でふきと取るというのが一般的な使い方です。

キッチンや水回りの、油汚れ・ヌメリ・カビはじめ、じゅうたんやソファなど布製品のシミ落とし・畳の汚れ落としの他、高温による除菌効果も期待できます。特に、キッチン周りや洗面所など、口に直接入れるものが多い場所に、洗剤を使わないスチームクリーナーは最適と言えるでしょう。

形状は、小型のハンディタイプから、キャニスタータイプ(一般的な掃除機)の大きさまで、いろいろなタイプが並んでいます。最近は、床掃除をメインとしたモップ型が大人気で、各社から様々なタイプが発売されています。キッチン・水回りから家中のあらゆるところで活用したいのか、床掃除専用として欲しいのか、キッチン周りだけで使いたいのかなどにより、選ぶ機種のグレードやタイプは変わるでしょう。価格も6000円台~4万円台(市場価格)とありますので、自分の使い方に見合った機種を選んで下さい!

 

スチーム発生方式を知る

まず、スチーム発生の仕組みについて。スチームクリーナーには水を入れるタンクがあります。その中に入れた水が加熱されスチームとなり、ホースの先から噴射しています。このスチームの発生方法には、2つの方法があります。

■ボイラー式
クリーナー内のタンクを密閉し、そのタンク内で水を加熱し、高温・高圧の蒸気を発生させています。そして、ボイラー内で圧縮されたスチームが、勢い良く噴射されます。圧力鍋の仕組みと似ていると考えると、イメージしやすいでしょう。ボイラー内のスチームは最高140℃~145℃(参考:ケルヒャー)という高温になり、噴射時で約100℃の温度になります。この方式は、スチームが噴射するようになるまで、数分(1リットで7~8分)の時間が必要になります。

■パネル式
本体内部にある鉄板を熱し、その上を水が通過することで蒸気を発生させる仕組みとなっています。スイッチを入れて30秒程度で直ぐスチームが出るタイプが、このパネル式と思って良いでしょう。噴射時のスチーム温度は90℃~85℃と、ボイラー式より若干低温になります。

最近は、大半のものが「ボイラー式」を採用しているようです。やはり、圧力をかけてスチームを出す方式の方が、より高温のスチームを出せ、その分汚れも落ちやすくなります。パネル式を採用しているものは、比較的価格の安い機種となります。スチームの効果をちゃんと得たいなら、ボイラー式の方が確実といえるでしょう。
 

クリーナーの種類と特徴

その形状により大きく3つのタイプに分けられます。それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめてみましたので、参考にして下さい。

■キャニスタータイプ
○比較的タンク容量が大きく長時間(30分程度)連続使用できる
○本体は重いが、使用中はホースとノズルの重さだけなので扱いやすい
×掃除機と同等の大きさなので収納場所が必要になる

※参考機種:ケルヒャー :SC 3.000

■ハンディタイプ
○コンパクトなので収納場所をとらない
△本体は軽いが、使用中も本体ごと持つのでやや疲れる
×タンク容量が小さいため連続使用時間が短い(10分程度)

※参考機種:BLACK&DECKER HSC1210


■モップ型
○モップ型なので、床の掃除はしやすい
○コンパクトなので収納場所をとらない
△壁や天井にも使えるが、やや扱い難い
×連続使用時間が長くない(約5分)

※参考機種:シャークスチームモップ ベーシック


以上の様に、それぞれメリット・デメリットがあります。特徴を良く理解して、どちらのタイプが良いか検討しましょう。

次ページは、購入の際のチェックポイントです>>
 

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