要介護者は、いつまでも昔のままではありません

介護をしていくうえで、要介護者に無理をさせるのは禁物です

介護をしていくうえで、要介護者に無理をさせるのは禁物です

誰しも年齢とともに体力や判断力は衰えていくもの。介護が必要になった親や配偶者なら、なおさらです。しかし、元気だった頃をよく知っている身内の立場からすると、いつまでも昔と同じような目で見てしまいがち。

身近な人が優しく、頼りになった頃の姿を忘れる必要はありませんが、「昔とは違う」ということを理解しておかないと、ついつい無理をさせてしまうことになってしまいます。

「元通り、元気いっぱいになってほしい」という思いで、ハードなリハビリを押しつけていると、逆に身体を傷めてしまったりすることもあるので、注意が必要です。

また、誰だって好きこのんで年を取ったり、弱ったりするわけではありません。思うように動けない姿などを見て、いくらイライラが溜まっても、「なんで、こんなことができないの?」などと口にしないように気をつけましょう。

できることを一緒に探し、それを続けられるようにすること。共に楽しみながら、できることを少しずつ増やしていくこと。けして焦ることなく、要介護者のペースに合わせながら、付き合っていくことが大事です。

相手のペースを待てないあなたへ

実際に介護を行っている方のなかには、仕事や家の用事を抱え、介護に専念できないケースも多いかと思います。

朝の時間のないときなど、要介護者がご飯をのんびりと食べていたり、トイレを失敗したりすると、ついつい急かしてしまったり、強く怒ってしまったりしがち。

でも、ここでイラ立ちのままに怒鳴ったりしても、相手を悲しませたり、機嫌を損ねたりするだけです。

お父さんやお母さんを介護しているあなた―。
あなたが幼いとき、お父さんやお母さんはどのように接してくれましたか? 失敗を繰り返すあなたを、優しく見守り、支えてきてくれたのではありませんか? あなたが一人でトイレに行けるようになったときなど、あなた以上に喜んでくれたのではないですか?

夫や妻を介護しているあなた―。
お二人がまだ若く、これからへの希望を語り合っていた頃を思い出してください。些細な出来事でも夫婦で共有し、共に喜んだり、悲しんだり、ときには怒ったりしたのではありませんか? あなたが仕事や家事などに疲れたとき、一番近くで支えてくれたのは、誰ですか?

今度は、あなたがそのお返しをする番です。つい手を貸したくなる気持ちをこらえ、辛抱強く待つことが肝心です。そして、介護が必要になった「あなたの大切な人」がちゃんとできたとき、一緒に喜んであげてください。

無理なくリハビリを行うコツ

高齢者が病気などでしばらく入院した場合、筋力などが衰えてしまい、思うように身体を動かせなくなることがよくあります。また、脳卒中で身体の片側だけマヒが残ってしまうことも珍しくありません。

そんなとき、早く元気になってもらおうと、家族主導で無理なリハビリを行ったりすると、逆に障害を重くしたり、違うところを傷めてしまったりする危険性も。素人判断での激しいリハビリは、しないほうが無難です。

もちろん、リハビリ自体は高齢者の機能回復や機能維持にとって重要なものです。かかりつけ病院の医師に相談したり、リハビリの専門家である理学療法士のアドバイスを仰ぎながら、どの程度のリハビリを行うのか決めていきましょう。

また、介護保険のサービスのなかには、「通所リハビリテーション」と言って専門の施設に通いながらリハビリを受けられるものや、理学療法士などが自宅まで来てリハビリの指導をしてくれる「訪問リハビリテーション」というものもあります。

要介護者の希望を聞きつつ、楽しくリハビリを続けていける環境を整えてあげましょう。

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