日本人にうれしい
イスタンブールのプチ・ラグジュアリーホテル、ソクルルパシャ
各部屋がそれぞれ統一された色調で揃えられており、調度品も質の高いものが多い
ホテルロビーも、このエリアのプチホテルとしてはありえない広さ。光がたっぷり入りこんでいて気持ちがいい
2010年8月にオープンしたこのソクルルパシャホテル、スルタンアフメット一帯にあるプチホテルとしてはかなりグレードが高い、注目のホテルです。というのも、このエリアはブティックホテルが密集しているだけにホテル内部や部屋一つ一つが狭いことが多いのですが、ソクルルパシャホテルはスタンダードルームでも割とゆとりがある部屋作りで、特にバス&トイレルームがきれい。普通はかなり狭いつくりになっていることが多いホテルロビーも、ここでは広々とくつろげるようデザインされており、ところどころに飾られているアンティークグッズも見どころ。ネオ・オスマン調デザインの内装が美しく、使われている装飾品やファブリックも高品質、新しいだけにコンフォート度数がかなり高めのプチ・ラグジュアリーホテルです。
日本人におすすめの理由
コンセント型はヨーロッパ式、アメリカ式、日本式、とそろっており、電圧もそれぞれ合ったものになっています
スタッフの対応にも好感がもて、サービス面でも他のプチホテルとは群を抜いています。客室内のコンセントは日本の電圧を備えた日本式プラグ用コンセント完備(アメリカ式もあり)、ベッドのスプリングは業務用ではなく家庭用の高品質のものが使われ、トルコのブティックホテルとしては珍しく電気湯沸かし器、ティーパック&コーヒー、使い捨てスリッパと歯ブラシを完備。24部屋中半数の12部屋にバスタブがあるのもイスタンブールのホテルとしてはかなりぜいたくだし、オーナーは日本語もOK。こうして、とりわけ日本人にはいたれりつくせりのホテルとなっています。
広々ファミリールームやハマムスイートがおすすめ
ハマムは小さいながらも全面マルマラ産大理石で、装飾タイルの青が美しい
特にハマムスイートのハマムはソクルルパシャが実際に使っていたハマムを改装したもので、壁のタイルの美しさと、そこに天井から差しこむ柔らかい光の文様はなんとも幻想的なので、チャンスがあったら見てみて。
トリビア的な注目点になりますが、このホテルのレストラン階の奥にはビザンティン帝国時代から残る地下通路があり、これが最終的にはあの地下宮殿とつながっているのだとか! これだけでなく、レストラン内にあるコロン式柱も当時から残るものだということで、そんな中で朝食をいただくのもまたぜいたくな気分に浸れます。
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Sokullu Pasa Hotel(ソクルル・パシャ・ホテル)
住所:Kucuk Ayasofya Mah. Sehit Mehmet Pasa Sok. No:3, Sultanahmet
TEL:0212-518-1790
料金:スタンダード105~125ユーロ、スイート220~360ユーロ(税・朝食込/年末年始や祭日、イベントの時期などを除く)
アクセス:トラムSultanahmet駅から徒歩8分