ちょっと変わったお蕎麦を食べる
浅間神社から静岡駅へ向かって歩くと、この街はお蕎麦屋さんが多いことに気がついた。あとからネットで調べたところ、かつて徳川慶喜が江戸からこの地にやってきたときに、おいしいお蕎麦屋さんをいっしょにつれてきたと言われているそうだ。どこがおいしいお蕎麦屋さんなのかと、店を見ながら歩く。ある店から、サラリーマン風の男性2人が出てきた。「おいしいでしょう」「はい、おいしかったです」というような会話をしている。「M(静岡で有名な企業)のAさんに教えてもらったんですよ」「なるほど、そりゃ間違いないですね」。というような会話。Aさんは2人の間ではよく知られた食通なのだろうか。とにかく、この店に入ることにした。店内はほぼ満員。カウンターが2席空いている。あ、さきほどのサラリーマン風の男性が座っていたのだとわかる。食べているのはみんなほぼ同じものだった。小声でお店の人に「隣の人と同じものをください」と告げる。「てんいそそば、ですね」と言われ、メニューを見ると「天磯おろし 1050円」とあったので、「はい、それで」とお願いする。メニューの写真を撮っていると、隣に座った中年の男性が、「ご旅行ですか?」と声をかけてきた。観光客丸出しだったか、恥ずかしいと思いながら「ええ」と答える。すると、男は「あなたは、いい店にお入りになった、ここおいしいんですよ」と言う。しばらくすると刻んだ山盛りのネギ。入れ放題のようだ。そして、料理がやってきた。
これは、なんとも意外なルックス。まずは、上にのっているエビの天ぷら。揚げたての熱々だ。外がカリッとあがっていて、中はぷりぷり。お~いしぃ。お蕎麦も香りがよくておいしい。するする食べられる。あっという間に完食。「これを入れて飲んでください」と隣の男性からそば湯を入れるように勧められる。おいしい。また違った味わいになる。感動の一杯だ。
というわけで、静岡駅へ向かう。途中、田丸屋さんでわさぶ漬けを購入。いやぁ、いい旅だった。
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静岡おでんMAP