松坂屋初代社長が建てた市内屈指の郊外別荘
揚輝荘(ようきそう)は名古屋の人気スポット、覚王山の一画にある、市内屈指の郊外別荘。松坂屋の初代社長 伊藤次郎左衛門祐民によって大正後期から昭和初期に作られ、最盛期には1万坪もの広大な庭園の中に、30数棟の個性的な建造物が点在しました。およそ90年たった現在は、規模は1/3ほどとなっていますが見どころはいっぱい。2006年に名古屋市に寄贈され、2007年から一般公開されるようになりました。歴史好き、建築好きの人にとっては見逃せないスポットとして知る人ぞ知る人気を集めています。
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建物内の見学もできる水・土のガイドツアー
普段は庭園の散策に限られますが、毎週水・土にはボランティアスタッフによるガイドツアーがあり(要予約。1日4回 定員16名。ただし定員に空きのある場合は当日飛び込みでも参加可)、主要な建物の中に入ることができます。揚輝荘の主役はやはり建築。是非、ガイドツアーに参加することをオススメします。まず最初の見どころは伴華楼(ばんがろう)。バンガローの語源となったインド バンガロール独特の入り口に広い軒先のある建築様式を模したことからこの名前がついています。
もともと尾張徳川家の茶室だった建物を移築したものですが、1、2階に洋室が増築され、和洋折衷の個性あふれる建物となっています。まず目を引くのが、うろこ壁の外壁と白黒が格子になった市松模様のエントツ。ジブリアニメに出てきそうな、時代・国籍不明の建物のようです。