理由3)プランが固まっていないまま工事を始めている
こんなことがあるのか?と思う方もいるかもしれませんが、 リフォームプランが明確にならないまま、予算とおおよその要望だけを業者に告げて、業者がプランを説明してもよく話を聞かずに思い込みで工事をスタートさせてしまう施主がいます。工事の進捗を見ながらリフォームイメージを固めていこうとしているのかもしれませんが、これが大出費を招きます。手堅い業者ならこのような段階で工事を進めることはないのですが、半ば強引に施主がリフォームを推し進めてしまうと、工事の途中で変更が生じ、解体すべきでない箇所を解体してしまったり、工事範囲が広がってしまい、当初の予算額の範囲に到底収まらないという事態に陥るのです。
「予算を事前に伝えていたのだから、それを超えないように工事するのがプロだろう!」と施主が業者に主張したとしても、施主の要望は予算だけではなかったはず。全ての要望をかなえるのはかなりの至難の業。しかも工事の相場費用が分かっていないのならばなおさらのことです。プランと予算は非常に密接に関係しているということを改めて理解しておくべきです。
理由4)「サービス」の解釈を誤解している
営業さんと違って、大工さんに言われると、ついついお金のことを忘れてしまいがちです。でもやっぱりお仕事ですから費用はかかります。
これが後で費用がかさむ理由でもあり、ゴタゴタにもなりかねない部分です。「サービス」という言葉は、「安くする」という意味にも捉えられますし、「無料にする」という意味にもなります。立場が違うと解釈も違いますから、このような時は「言った、言わない」のトラブルになる前に、変更についての(工事範囲・追加費用)書面を取り交わすようにすべきです。こういった労を惜しむと思わぬ追加費用で頭を悩ますことになります。
今回は追加費用がかさむ理由についてご紹介しました。やはり急な変更や、見込みの甘さなどが大きく影響しています。慎重になり過ぎてプランが立てられないのも困りますが、まずは打ち合わせを大事にして、想定外を極力なくしていくようにしたいものです。