東京都
同じサイト内に液状化予測図も
東京都の柱状図が掲出されているのは、東京都土木技術支援・人材育成センター内「東京の地盤」というコーナーです。トップページから都内の各自治体の地図、あるいは自治体一覧から見たい自治体を指定、さらに町名を選択、柱状図を見ることになります。ただ、このサイトでは地盤調査が行われたすべての場所の柱状図が掲出されているわけではなく、率直なところ、数はあまり多くはありません。
実際の柱状図は深さごとの土質、N値が色分けして記されており、凡例と突き合わせてみると、分かりやすいでしょう。土質とN値の意味については「地盤情報をネット上で見る、調べる」をご参考ください。
トップページの情報公開というページからは東京都の液状化予測図を見ることもできます。ただし、この図については現在東京都が見直し作業を進めるとしており、平成12年度には新たな予測図が作られる予定です。
ちなみに現状の地図で見ると、液状化の被害が想定されるのは、地震の揺れ、浸水などの被害が大きいと予測される地域とも重なっています。東日本大震災では東京23区のうち、墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区では液状化被害が出ており、注意が必要です。
神奈川県横浜市
防災関連の地図を一度にチェック!
首都圏の自治体のサイトのうち、もっとも分かりやすくまとめられているのが横浜市の「行政地図情報システム」です。ここには、地盤地図情報 「地盤View(じばんびゅー)」のほか、液状化マップ、洪水ハザードマップ、土砂災害ハザードマップ、昭和初期及び昭和30年代の詳細な地形図から道路台帳、下水道台帳などといった横浜市の地図情報が掲出されています。
地盤情報については地図、地名一覧から選択、地図上に記されたオレンジ色の●をクリックすると柱状図がPDFで掲出されるという仕組み。地図を移動させながらシームレスで見られるので、いちいち地図選択まで戻らなくて済みます。
地盤情報そのものからは少し外れますが、横浜市の地図情報の中で、街がどのように開発されてきたかを知るために役立つのが昭和初期及び昭和30年代の詳細な地形図。横浜市に関わらず、首都圏では昭和30年代以降、地形を人口的に変えて宅地化を進めてきました。ここではそれ以前の地図が見られるので、元の地形をどう変えて今の街になっているかが分かるというわけです。
もうひとつ、住まい選びで非常に役に立ちそうなのが、「iマッピー(街作り地図情報)」なる地図。ここでは用途地域や防火・準防火地域など都市計画による制限や宅地造成工事規制区域や建築基準法道路種別など建築・造成等に関する制限、地域まちづくりの計画等が表示されるようになっており、場所ごとの制限や計画が一目で分かります。制限の内容によって異なる市の問い合わせ先も一覧で表示されますので、調べて、問い合わせるまでが一度にできてしまうのも便利なところです。
続いて、川崎市、埼玉県、千葉県の地盤を見ていきましょう。