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「気がついたらやっておく」ができない理由

ちょっとした片づけを、「気づいたときにやっておきましょう」というけれど、これがなぜだかむずかしい。なぜでしょう?

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

「気づいたときにやっておく」

赤いソファ

ソファの下に子供の靴下が、3日前から落ちている…

お片づけ記事やお掃除本でよく見るフレーズに、こんなものがあります。

「毎日のお片づけ、お掃除ではやりきれなかった箇所は、気づいたときにその都度やっておきましょう」

「残ってしまった作業は、時間のあるときにやっておきましょう」

一度ではなかなか終わらないお片づけ、お掃除に対する、とても思いやりのある言葉ですね。ガイドも、お片づけに悩んでいた若い頃、こういったフレーズを見るたび、「そうだよね、気がついたときにやればいいんだよ!」と、救われた気持ちになったものです。

気づいたときに、あなたはできる?

しかし、実際は、「気がついたときにやる」のはむずかしい。というか、ほとんどできないのです。なぜでしょう? 自分の行動を客観的に振り返ると、それが見えてきます。

できない理由は、「気がついていても、行動が伴わない」から。気がついてはいるのです。たとえば、食品庫の中の乾物や保存食品の並びが、最近バラバラに崩れてきている。扉を開けるたびに気づいているのに、なぜか手が動かない。ベッドの枕元の下あたりに、本が2冊落ちている。もう長いこと落ちたままで、掃除機をかけるたびに気づいているのに、どうしても拾うことができない……。こんなことって、ありませんか?
 

みんな忙しすぎるんだ

「気がついているのにできない」最大の理由は、「忙しいから」です。家事は山積み、家事のほかにも、やることはいっぱい。こんなに忙しくては、やらなくてもただちには困らないちょっとした雑用は、気づいていてもどうしても後回しになってしまいます。

しかし、ほんとうは、それほど時間のかかることばかりではないのです。やってみればわかりますが、食品庫の中身を並べ直すだけなら、量にもよりますが、5分ほどで済みますし、ベッド下の本を拾い上げることに至っては、ほんの一瞬です。そんなわずかな時間もかけられないというよりは、忙しさのあまり、精神的なゆとりを失ってしまっているのです。

では、一体どうすればよいのでしょう? >>
 

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