「気づいたときにやっておく」
ソファの下に子供の靴下が、3日前から落ちている…
「毎日のお片づけ、お掃除ではやりきれなかった箇所は、気づいたときにその都度やっておきましょう」
「残ってしまった作業は、時間のあるときにやっておきましょう」
一度ではなかなか終わらないお片づけ、お掃除に対する、とても思いやりのある言葉ですね。ガイドも、お片づけに悩んでいた若い頃、こういったフレーズを見るたび、「そうだよね、気がついたときにやればいいんだよ!」と、救われた気持ちになったものです。
気づいたときに、あなたはできる?
しかし、実際は、「気がついたときにやる」のはむずかしい。というか、ほとんどできないのです。なぜでしょう? 自分の行動を客観的に振り返ると、それが見えてきます。
できない理由は、「気がついていても、行動が伴わない」から。気がついてはいるのです。たとえば、食品庫の中の乾物や保存食品の並びが、最近バラバラに崩れてきている。扉を開けるたびに気づいているのに、なぜか手が動かない。ベッドの枕元の下あたりに、本が2冊落ちている。もう長いこと落ちたままで、掃除機をかけるたびに気づいているのに、どうしても拾うことができない……。こんなことって、ありませんか?
みんな忙しすぎるんだ
「気がついているのにできない」最大の理由は、「忙しいから」です。家事は山積み、家事のほかにも、やることはいっぱい。こんなに忙しくては、やらなくてもただちには困らないちょっとした雑用は、気づいていてもどうしても後回しになってしまいます。
しかし、ほんとうは、それほど時間のかかることばかりではないのです。やってみればわかりますが、食品庫の中身を並べ直すだけなら、量にもよりますが、5分ほどで済みますし、ベッド下の本を拾い上げることに至っては、ほんの一瞬です。そんなわずかな時間もかけられないというよりは、忙しさのあまり、精神的なゆとりを失ってしまっているのです。
では、一体どうすればよいのでしょう? >>