奇跡の絶景! 仏ヶ浦(ほとけがうら)
まずは、下北半島の最西端に位置する「仏ヶ浦」をご紹介いたします。およそ1500万年前の造山運動によって出現した白緑色の凝灰岩が、その後の長年の雨風と津軽海峡の荒波に削られてできた2kmにわたる巨岩奇岩群。仏像仏具を思わせる岩にはそれぞれに仏にちなんだ名前が付けられ、その総称が仏ヶ浦とよばれています。
国道沿いの展望台から全景を見渡すことができますが、おすすめは海からの大パノラマ。佐井村の「津軽海峡文化館アルサス」から観光船が出ています。出航から20分が過ぎたところで巨岩が出現。凝灰岩の性質からなるエメラルドグリーンの海と、白い巨岩が織り成す絶景に、観光客から歓声が上がります。洋上からの風景を楽しんだあとは、浜に上がり付近を散策することができます。
浜で一際目立つのが「如来の首」。右側のちょっとつきでた部分が鼻のように見えます。この岩をはじめ、主要な岩の説明を観光船のガイドさんから聞くことができます。
浜には地蔵堂や文豪・大町桂月の歌碑があります。地蔵様に手を合わせたり、桂月の残した歌~神のわざ 鬼の手づくり 仏宇陀(仏ヶ浦) 人の世ならぬ 処なりけり~に想いを馳せたり。この場所で過ごしていると、まるで異世界にトリップしたような感覚に陥ります。
冬の間は厳しい気候で人を寄せつけません。船が出るのは1年のうちの約半分。まさに最果て・秘境の地です。
地図:Yahoo!地図情報