今から2年前に、一家4人で暮らす家を建てようと決めたO夫妻。中野区の街道沿いに15坪の土地を手に入れ、工務店に設計を依頼したところ、どうしても予算が合わず困っていました。そこでネットで何人かの建築家を探し、意を決して石井井上建築事務所に電話をしたのです。相談を受けた石井さんと井上さんは、6本の鉄骨の柱による「日」の字の平面の、単純な構造のボックスのような家なら、O夫妻の予算内の建設費、2,720万円(工事契約時 設計・監理料別 税込み)で実現できるかもしれないと提案。土地の条件から耐火被覆を施した鉄骨ALCによる工法が採用されました。そして完成したこの家の室内は、ニューヨークのSOHOのような、構造が丸見えの驚くべき仕上げになっていました。

街道沿いの青い家


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外観
1. ターコイスブルーの壁が街並みに際立つ。建物の間口は4.3m、奥行きは8.2m。
2. 逆N字型の柱の脇に取付けられた特注のネームプレート。
3. 鉄の外階段はグレーの錆止め色に塗られている。
4. ガレージの奥の賃貸の入口。黄色は初めに考えていた壁の色。
5. 自由に内装が変えられる賃貸の部屋。
6. シンプルなキッチンと並ぶラワン合板の壁の内側には、シャワーブースとトイレがある。


目の前を走る街道から眺めると、モノトーンの街並にターコイスブルーの爽やかな壁が目に飛び込んできます。全体の高さは、「街並に圧迫感を与えず小ぢんまりした印象を大切にしたい」という建築家の思いから、隣家より低い11mに抑えられています。1階のガレージは、車の出し入れをスムーズにするために2階がキャンティレバーで張り出しています。その奥は賃貸のワンルームで、内部は構造もあらわにしたスケルトン。借りた人が内装を自由にできるようになっています。

◆建築家プロフィールと建築データ