パブの味わいをご家庭で

よなよなリアルエール缶

印象的な缶のデザインとキメ細やかな泡が沸き立つ専用グラス

熱狂的なファンを持つ軽井沢の地ビールメーカー(株)ヤッホーブルーイング(軽井沢)が、2011年9月に「よなよなリアルエール」の缶を発売する。いままでは、限られたパブでしか飲めなかった「リアルエール」だが、これからは、パブで提供されるプロの味わいをそのまま“家飲み”できるのだ。これは、なんと、画期的! エールファン、いや、リアルエールファンなら、きっと、求めないわけにはいかないはず。

 

リアルエールとは?

モルト

厳選されたモルト=麦芽が、リアルエールの基本原料

ビールファン、いや、エールファンが喜ぶ“リアルエール”とは、なんだろう?

まず、リアルエールの“リアル”の意味は、「良質の伝統原料(モルトとホップのみ)を使用し、樽などの最終提供容器で二次発酵させ、さらに熟成をさせたビール」ということ。濾過や熱処理を行わないので酵母が生きており、それが味わいの深みへとつながる。

また、炭酸ガスが自然に逃げる開放容器で造られるので、炭酸ガスはほとんど含まれず(外部からも注入しない)、非常になめらかな舌触りになる。また、添加物や保存料など人工的なものをいっさい使わない、まさに「伝統の」「昔ながらの」「本物の」「本当の」=「リアルな」飲み物なのだ。

発祥はイギリス。喉ごしや爽快感を追求した「近代ビール」に飽きたイギリス紳士らが、昔を懐かしみ復活させたのが発祥という。

カスク

お店で注ぐ入れ物こそ、「二次発酵」をさせる容器。出来立てを飲めるのがポイント

リアルエールの“エール”は、「上面発酵」の意味で、常温での発酵時にもろみ上部に浮かび上がるタイプの酵母を使用するところからその名前がついている。味わいは、濃厚でたっぷりとした旨味とコクが特徴だ。こちらのスタイルもやはりイギリスが代表。

ちなみに、この“エール”に対抗するのが“ラガー”(=下面発酵による低温製造)。日本の大手ビールはほとんどがこのラガータイプだ。

つまり、この“リアルエール”、止渇飲料としてではなく、深みやなめらかさ、旨味とコク、そして長く続く余韻をゆっくり楽しむ飲み物なのである。


開発は、難航……

ウィジェット

ウィジェット方式の内部はこうなっている

全商品がエールという(株)ヤッホーブルーイングが、パブでのみ飲める「よなよなリアルエール」を開発したのが2002年。その後、家でもあの出来立て注ぎたての味わいを楽しんでもらいたいと試行錯誤を続けること7年間。

 

ウィジェットカプセル

このカプセル部分がリアルエールの踊る泡のカナメなのだ

きめ細かくなめらかで、まるでグラスの中で踊るような泡を再現させるところが大きな難問だった。これを国内初の“ウィジェット方式”(缶内で気圧を調整し、窒素を放出し、なめらかな泡を生み出すカプセル)によりクリア。トータル1万本のテストを行った末、今年2011年、ついに「缶商品」の発売にいたったのだ。

さて、その味わいは?