FX・外国為替証拠金取引

為替介入の資金がなくなったらどうなる?(2ページ目)

これ以上の円高を阻止するためにも、為替介入が行われた。その金額は推定4.5兆円。継続的な介入が行われたとき、資金は足りるのか?底をつくのでは?という一抹の不安がある。もし資金がなくなったらどうなるのか?

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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もし資金がなくなったらどうなる? 

これだけ円売り介入が行われているので、「資金が底をつくのでは?」と、少々不安になってしまうかもしれない。仮に資金が調達できなかったらどうなるのか?

もしこんなことになったら日本政府の信用問題になるし、そもそも為替準備金がなくなるような国の信用はゼロになる。つまり、政府云々の話でとどまらず、国そのものの大きな問題ということだ。ということで、円が売られていくのではないだろうか。

なんと、これで円安に転じることになるのだろうけれど、これでは日本経済がダメになるから、政府は政府短期証券(為券)を発行しているわけだ。それで、ドルを買っている。

では買ったドルはどうなるのか?

ドルは外貨準備金になる 

円売りによって買われたドルは、外貨準備金となる。これは中央銀行(日本の場合は、日本銀行)など国の通貨当局が所有している公的な流通性の高い外貨建て資産のこと。外国債券、外国証券、外貨建て定期預金などの外貨資産、SDR(IMFの特別引き出し権)、IMFリザーブポジション、金の4種類で構成されている。
詳しくは、こちらの記事で。

輸出入がスムーズに行われるように、準備されたお金が「外貨準備金」

輸出入がスムーズに行われるように、準備されたお金が「外貨準備金」

これらの準備された資産は、輸入代金の決済や対外債務の返済といった役割も果たすと共に、為替変動による為替レートの急変を防いで円滑に貿易を行うために準備されることになる。

要するに、ドルを買った後もちゃんと使い道が決められているし、それは国の経済のために使われるということだ。

継続的に行われるであろう為替介入。ちょっとした豆知識があると、見方が変わるのではないだろうか。
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