アイフルホーム「ネット住宅(700万円台~)」裏側
第二回目に登場するのは、住宅フランチャイズ大手・LIXIL住宅研究所(旧・トステム住宅研究所)のアイフルホーム。トステムとINAXのLIXILグループの事業会社として1984年に住宅業界でいち早くFCシステムを導入。直接責任施工を行う全国の地元加盟工務店(約170社、2011年2月現在)を傘下に、住宅の部位・職種ごとの協力業者と施工して加盟店が一元管理することにより、中間マージンをカットできるシステムとしています。アイフルホームのネット販売専用住宅「i-Prime7」外観(写真提供協力:アイフルホーム)
加盟工務店に万一のことがあってもしっかり引き継ぐ「完成引渡保証」や、地震により万一全壊した場合に建替え費用を一部負担する「耐震補償」といった独自の安住アシストシステムのほか、次世代省エネ基準対応、住宅エコポイント対応などの性能・構造スペックを保ちながら、知りたいのは「なぜ700万円台~が可能になるのか」ということ。
言い換えれば、その理由がしっかり理解できたうえで、これだけの性能がある住宅というのならば、コストパフォーマンスの高い住宅ということもできる。…ということで「700万円台を実現できた7つの理由」を訪問取材し詳細に聞いてきました。
理由1.プラン限定による規格統一
「i-Prime7」のコンパクトな間取り例。プラン限定により部材や工程も効率化できる
部材・建材の集約発注は一括仕入れのメリットにもつながる。
理由2.シンプルプラン
ムダを省き、シンプルモダンな外観デザインや内装デザインにすることで、デザイン費やインテリアコーディネート費を抑えることができ、外周がスクエアであれば施工性も効率アップする。理由3.資材大量一括仕入れ
住宅フランチャイズならではの全国の資材・部材を大量一括仕入れすることで単価を抑え、コストメリットが出やすくなる。従来の物流などのムダを省き、総建築費の1/3を占める建築資材の大幅コストダウンが可能に。以上は同社に限らず、プレハブメーカーをはじめ、業界全体のコストダウンの共通傾向ではあるが、次ページではさらに同社ならではの3つの理由を紹介。