黒無地の「紋付」に、黒の「名古屋帯」を合わせるのが一般的
1.着物、2.帯(黒共名古屋帯)、3.帯揚げと帯締め、 4.バッグ、5.草履……一式をまとめておくと便利
通常、「紋付」の着物には比較的格の高い帯(袋帯以上)を合わせるのが普通ですが、喪服の場合は、「悲しみが重ならないように」という願いから、「名古屋帯」を合わせることがほとんどです。
また、喪服は季節によって、袷(10~5月)、単衣(6、9月)、薄物(8、9月)があり、それぞれを使い分けます。
1.黒無地の着物、2.黒の帯(黒共名古屋帯)、3.黒の帯揚げと帯締め、 4.黒のバッグ、5.黒の草履……これら一式をまとめておくと便利です。
女性の喪服着物を着付けるときの注意点
喪服といえど普段着物を着る時と基本的には変わりはありませんが(参照:着物の着方)、悲しみを表現すると言う意味で気を付ける点をまとめました。
肌をあまり見せない方が好ましい
・衣紋……指3本ほど控え目に抜く
左右の紋の高さに注意
・帯揚げ……控えめにスッキリと出す(写真1)
・帯締め……帯幅の中心より少し下に(写真2)
・おはしょり……少し短め、真っすぐに整える(写真3)
房を下向きにすることで悲しみを表現
お太鼓は小さめに
・帯山の位置……普段よりやや低め。帯枕は普段よりも薄いものを使って厚みが出ないように
・お太鼓……小さめ、たれもやや短めに(写真2)
タイトにしすぎない
左右の紋の高さに注意
補正はウエスト、みぞおち、衿元、ヒップ共に着崩れない程度の最小限でかまいません。また、着付け小物は帯の下などに隠れてしまうので、色がついていても気にしなくて大丈夫です。
また、喪服には、5つ紋が付いています(背中の中心、両胸、袖の後ろ側)。このように紋のついている着物(喪服や留袖)を着る時には、特に両胸の左右の紋の高さが異なると正面から見た時にとても目立つので注意が必要です。