キッチン/国産システムキッチン

30年間の結晶がTOTO CRASSO(クラッソ)(2ページ目)

1981年システムキッチン市場に登場したのは、木工生産技術、マーブライト技術、水回り技術、ホーロー技術などの総合力の成果であった。それから30年の技術の結晶として生まれたのが「TOTOクラッソ」だ。

執筆者:黒田 秀雄

TOTOシステムキッチンは30周年!
システムキッチンへの想いと熱意の結晶

TOTOは1981年システムキッチン市場に進出している。当初は福岡県の行橋工場で生産をおこなった。洗面化粧台の生産でつちかわれた木工生産技術、人造大理石のマーブライト技術、水栓金具などの水回り技術、バスタブ生産でつちかわれたホーローシンク技術などの総合技術をもとに出来上がったのがハイエンド市場を狙ったTOTOデラックスシリーズであった。
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30年前のステンレスダブルシンク


 
1986年には、ドイツ・バウハウスデザインを理念とするbulthaup(ブルトハウプ)社と技術提携し、THE KITCHEN bulthaupシリーズを発表した。
THE KITCHEN bulthaupシリーズは、1996年にはTOTOsystem25Jへと発展し、日本のシステムキッチン市場に多大な影響を与え続けてきた。2005年にはハイエンドシリーズとして「キュイジア」が登場し、2010年まで続いた。
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1989年TOTOスーパーシンク


 
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1995年TOTOスペースアップシンク


 
一方ではシステムキッチンの大衆化が深耕しはじめ、1987年にはミドルレンジのレガセスシリーズが登場し、2010年にまで続いた。
また、システムキッチン市場の低価格化に対応するため、2000年にはローエンド市場向けの「スタイルF」が登場し、2010年まで続いた。
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2007年TOTOクリスタルCシンク


 
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TOTOクックトップとレンジフードの変遷


 
このような経緯で、ハイエンド市場向け「キュイジア」、ミドルレンジ市場向け「レガセス」、ローエンド市場向け「スタイルF」が、TOTOハイリビングでは混在生産されてきたが、30周年を契機として、新しくあらゆるマーケットに対応できる「クラッソシリーズ」に統合された。
この結果、茂原工場の生産ラインも大きく整理統合が進み、ひとつひとつの製品に生産ラインの職人たちがプライドと責任感を持って創りあげるラインが完成したことになる。
この生産方式は、内外の著名なシステムキッチン工場を視察してきた経験のある著者にとっても非常に高く評価できる「愛着を持って製品を生み出す!」姿勢を強く感じさせてくれた。

©July.2011 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.
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