入れ歯が割れる原因Best3

入れ歯の破損は樹脂が割れたり、折れたりするケースが多く見られます。実際に診療でよく見かける入れ歯が割れる原因として多いものは、以下の3つです。

入れ歯が割れる

噛む力で入れ歯そのものを破損してしまうこともある

■ 第1位:「噛み合わせの力による影響」
入れ歯が壊れる原因の第一位。上下総入れ歯であれば、下の入れ歯の方が壊れやすくなります。また噛み合わせ側の歯によっても変わり、相手が自分の歯の場合は、負担も多くかかるため上の総入れ歯でも、壊れることがあります。

入れ歯は噛まなければ壊れないことがほとんどで、逆に言うと噛めない入れ歯は壊れません。その入れ歯に掛かる力がポイント。自分で予防することよりも、力の配分を推測しながら、入れ歯を設計が大切です。素材的には樹脂より金属などの方が力には有利です。

■第2位:「入れ歯を固い場所に落とした」
旅行先など普段と違った環境で入れ歯を清掃中に、誤って大理石の床などに落としてしまい、割れてしまったケース。慣れない場所での取り扱いは注意が必要です。

■第3位:「入れ歯を踏んづけた」
ときどき見かけます。折れたりしなくても変形してしまうこともあるので、もし踏んで変形した場合は自分で修理しないこと。一度病院に相談してみましょう。

入れ歯は5~10年程度であれば、樹脂素材による劣化での極端な強度の低下は、ほとんど心配しなくても良いと思います。


入れ歯の金属部分が折れる原因

金属が折れてしまう原因は、ほとんどが「金属疲労」です。よくあるのが入れ歯を歯に固定している部分「バネ」と呼ばれる金具部分が、噛み合わせの力や、付け外しの際の僅かな動きの繰り返しで、疲労が溜まり突然折れてしまうケース。

弱い力で長期間かかって折れる場合と、短期間に大きな力の繰り返しによって折れる場合があります。これらは使う金属の種類によって、柔らかさや耐久性などが変わってきます。弾性力があり、金属疲労を起こしにくい材料もありますが、安価でないため保険では使用できません。

あなたの入れ歯は何を重視する?

入れ歯はただ強度があればよいという訳ではありません。次の3つのバランスを考えて作られているのです。

■強度
強度を上げるためには、面積を大きく、厚さを増し、重さを増やさなければなりません。逆に薄い入れ歯は、強度が無くなります。

■コスト
薄くて高強度、高耐久性、また特殊な性質を持つ素材などは、健康保険ではカバーされません。一般に素材が高価になるほど、耐久性や審美性、快適性などを高めやすくなります。

■快適性
少しでも小さな入れ歯にしたい、と感じている人が多いのですが、入れ歯にはちゃんと収まるべき必要な大きさがあります。それでも部分的に小さく薄くして快適性を高めるのであれば、強度が犠牲になることもあります。

実は入れ歯が壊れないようにするために難しいのが、これらのバランスを取ることなのです。症例によっては、噛み合わせなどのスペースが十分にないため、強度を高めることが出来ず壊れてしまっているケースもあります。

入れ歯が壊れてしまった場合は、病院で修理が可能です。しかし何度修理しても同じように壊れてしまう場合は、強度の高めるためにコストか快適性を犠牲にすることも一つの選択肢として受け入れる必要があるかもしれません。
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