しなやかになった乗り味
前がマクファーソン、後がセミトレーリング・アームというサスペンション形式は変わらないが、スプリングやダンパーのセッティングの変更やブッシュ類の見直しにより上質さを獲得しているのは走り出しからすぐに確認できる。ダンパーは適度に効いていてフラットライドを保とうとするから、多人数乗車用のミニバンとしてはより好ましい乗り味だ。スローなハンドリングだが
乗降性は今イチだが、サードシートまでしっかりと座れるのがVクラスの魅力だ。身長171cmのレポーターが座っても頭上、フットスペースには十分なゆとりがあり、シートサイズも大きくて快適。操作は大変だが2列目を進行方向とは逆に設置する対座モードにも対応
Vクラスは玄人受けするミニバンなのは間違いなく、長期間付き合うほどその良さを実感できるはずだ。大人7人がゆったり乗れるから大家族はもちろん、シートアレンジによっては、キャンピングカーが必要のない広さを生み出せるから多彩な趣味をもつ人にもオススメできる。