生命保険/生命保険アーカイブ

必見!!決算にみる生保47社の実力度(財務編)(2ページ目)

各生命保険会社の2010年度(平成22年4月から23年3月)決算が出揃い、47社の決算内容を確認したところ、新たな発見や驚きがたくさんありました。業績編と財務編に分けてお伝えします。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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ソルベンシー・マージン比率と利益額は比例しない

下記は2010年度(平成22年4月から23年3月)の各生命保険会社のソルベンシー・マージン比率、新基準のソルベンシー・マージン比率、経常利益、当期純利益をまとめたものです。
ソルベンシー・マージン比率と利益

ソルベンシー・マージン比率と利益

ソルベンシー・マージン比率は高い方が良いとされていますが、新しい保険会社は数値が高くなりやすい傾向にあるようです。新基準になると、程度の差はありますが全ての生命保険会社で比率が低下(ネクスティア生命のみ同率)します。現在の基準ではマニュライフ生命の1276.5%が中央値ですが、新基準では約500%も下がってAIGエジソン生命の770.7%が中央値になります。かなりの厳格化と言えます。

また利益面では、47社中13社が経常損失、16社が当期純損失となっています。損失の原因として、3月11日に起きた東日本大震災の影響等をあげている保険会社もあります。他に責任準備金の繰入負担や新契約の販売増による事業費等の増加などもありますが、三井住友海上きらめき生命は経営統合関連費用として24億円計上しています。その統合相手のあいおい生命も経営統合関連費用として23億8千万計上しています。 


次のページでは生命保険会社の資産構成についてまとめてみました。

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