家計簿の費目わけは面倒!どうにかならないの?
家計簿が面倒くさいと思う人には、簡単な3つのモノサシ分けをお勧めします。写真のように入れ物に分けて、週に1度集計する方法もOK。
これらはしっかり付けようと思うからこそ、はまる落とし穴なのです。もちろん、こういった費目分けや細分化も無駄を見つけるために有効ですが、それにとても苦痛を感じる人もいるわけです。そのような方におススメの家計管理をご提案しましょう。
時間がない!面倒くさい!そんな人こそ「3つのモノサシ」を
費目で分けると、どの項目の支出が多いのか、ということはわかりますが、なかなか何が無駄だったのかを見つけることは難しいですね。そこで私が勧めているのは、支出を3つに分けること。「消費」「浪費」「投資」の3つの視点で支出を考えます。これを私は「3つのモノサシ」と呼んでいます。費目分けができる人はそのままでも構いません。しかし、それができないビギナーの方や、そこまで時間をかけたくない人は、費目はとりあえず考えなくていいのです。このモノサシを使ってしまえば。
3つのモノサシってどういうこと?
「消費」とは、日常生活を送るために必ず必要なお金。たとえば家賃、食費、水道光熱費、交通費など、生活で必要なものの購入や、使用料の支出を指します。「浪費」とは、生活には必ずしも必要ではないものや、贅沢と考えられる消費、投資などが含まれます。いわゆる無駄遣いの部類で、ギャンブルや過分な買い物、高い金利などを指しています。
「投資」とは、自分の将来へ向けての支出です。投資信託などだけではなく、自己投資のための学ぶ費用(書籍代など)が主ですが、これをやったり、または購入したりすることで今後自分が頑張れる、というご褒美や気分転換のための計画的な支出も含めます。ここには、もちろん貯金も入ります。
このモノサシはあくまでも自分の価値観で図っていきます。モノサシの持つ大まかな傾向はありますが、「これが必ず消費である」というような決まりは作っていません。ですから、自分ではほかの人は浪費とする支出でも、自分には投資という場合もあり得ます。
ただ注意したいのは、いやな自分を隠したいという本能が働くと、浪費かなと実は考えているのに消費や投資に分類してしまうことが多く起こりますので、冷静に客観的に分類することが大切になります。反対におやつは必ず浪費などに分類する人もいますが、そうだとは私は思っていません。まずは、自分の感覚で3つに分けてみるのです。
>>次ページでは、モノサシのメリットと理想割合を見てみましょう。