冷蔵庫・冷凍庫/冷蔵庫関連情報

冷蔵庫節電5つのポイント&節電のウソ・ホント(3ページ目)

家庭の中で消費電力の2位となっている冷蔵庫。節電が求められている今年の夏は、冷蔵庫による節電が必要です。そこで、冷蔵庫の節電対策に加え、節電対策のウソorホントについてもご紹介したいと思います。

執筆者:戸井田 園子

冷蔵庫の節電対策、ウソorホント!?

冷蔵庫の節電で、いろいろな情報が飛び交っていますが、本当に節電効果があるのでしょうか。そこで、いくつかの事例について、その真偽について考えてみました。

Q:冷凍室は詰め込むのがイイ?

A:一概にはそうと言い切れません
冷凍庫はマイナスの温度帯の食品がお互いを冷やしあうため「冷凍庫は詰め込んでOK」といわれますが、そうとは言い切れない状況があります。

例えば…
  • 常温(25℃)の食品を冷蔵(5℃)するなら、温度差は-20℃
  • 常温(25℃)の食品を冷凍(-20℃)するなら、温度差は-45℃
  • 冷凍食品(-15~18℃)を冷凍庫(-20℃)に入れるなら、温度差は-2℃
となります。温度差が大きいほど電力を消費するとしたら、常温の食品を冷凍するのが最も多くの電力を消費することになりますので、無駄なホームフリージングはしない方が節電になるのです。しかし、もともと凍っている冷凍食品であれば、大して電力は消費しません。これらの内容を踏まえて整理すると
  • 冷凍食品で庫内を満杯にするのはOK
  • ホームフリージングで庫内を満杯にするのはNG(無暗に冷凍せず、食べ切れる量を適宜購入する方が節電)
という結論が正しいようです。冷凍庫は、入れる食品の温度により詰め込むべきか否か、適切に判断して下さい。


Q:冷蔵室用ビニールカーテンは効果あり?

A:一定の効果はあるけれど、注意は必要
確かに冷気の流出を防ぐ効果はありますが、冷気の吹き出し口によっては、ドアポケットに冷気が行かず冷えにくくなる弊害もあります。もともと外気温の影響を受けやすいドアポケットですから、保存する食品を吟味すると安心です。さらに、カーテンをよけながら食材を出すため、かえって扉を開けている時間が長くなることも考えられます。何処に何があるのかしっかり分かるよう、庫内の整理整頓をしてお使いになることをおすすめします。また、本体と扉の間にビニールカーテンが挟まっていると、そこから冷気が流出し、かえって電力を消費します。設置の際は、くれぐれもカーテンが挟まらないよう気を付けて下さい。


Q:冷蔵庫は大きいほど消費電力は増える?

A:冷蔵庫の大きさと消費電力は比例していません
容量が大きくなるほど「年間消費電力量」が大きくなると思われがちですが、実は、351~400Lの平均が429kWh/年なのに対し、501L以上が325kWh/年と少ないのが現状です(※省エネカタログ2010年冬版より)。このように、消費電力量は、500L<400L<300L という傾向があります。多少大き目かな?と感じても、消費電力量の少ない容量を買う方が節電になりますので、選ぶ際には大きさだけで判断せず、ぜひ「年間消費電力量」を確認するようにして下さい。

【参考サイト】省エネ性能カタログ(2010年・冬版)



夏に向け、節電目標の死守もシビアになってくるでしょう。また、冷蔵庫の掃除は梅雨~夏にかけての食中毒対策としても有効なので、これを機に食品の整理をしながら取り組んでみてはいかがでしょうか?
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