お墓・墓石・霊園の選び方/お墓の選び方

お墓の修理やリフォームの方法(2ページ目)

お墓は基本的に耐久性の高い石材を使用しているので、建立して数年で壊れることはほとんどありません。しかし長い年月を経て、日光や風雨によるシミやヒビ割れ、地震によるひずみや傾きなどが生じ、少しずつ劣化が進行していきます。劣化が目に見えてわかるようになると、見た目だけでなく安全性にも問題がでてくるので、早めに対処するようにしましょう。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド


お墓の修理に関するQ&A

Q:
お墓にヒビが入ってしいまった。
A:
石にヒビが入ってしまったり欠けてしまった場合には、放置したままだとそこから痛んできいますの早目の対処が必要です。通常は専用のパテで補修・調色して目立たなくするやり方が一般的。ただし、墓石は年中風雨のさらされるため、数年で剥がれ落ちてしまうことが考えられますから、時期をみて交換することをおすすめします。

最近の墓石には保証がついていることも多く、5年以内もしくは10年以内の破損やヒビなどには無料で修理を行っている業者も多いようです。ただし、ヒビや破損が発生した経緯によっても保証内容がかわってくるので、詳しくは石材店にお問い合わせを。

Q:
地震で隣の家の墓石が倒れて、我が家のお墓が傷つけられてしまった。
A:
お墓のある場所や地形や震度によって異なりますが、震度が弱い場合には相手に損害賠償や回復を求めることができます。ただし東日本大震災のような大きな地震の場合には、不可抗力の天災とみなされ、いかなる耐震を行っても防ぐことができないと考えられるため責任を追及することは難しいでしょう。

Q:
土砂崩れがあって、お墓がバラバラになってしまった。その場合の修理は自己負担?
A:
豪雨による土砂崩れでお墓が崩れてしまうケースは、毎年あちらこちらで報告されています。東日本大震災でも津波により多数のお墓が流されてしまいました。お墓の工事のうち、最も大変なのはこういった墓所の復元工事です。実は地震や台風、大雨など天災によるお墓の損壊は、原則的にお墓の持ち主が有償で補修することになります。近年、家屋・住宅用には地震災害などに対する補償を含む保険が出てきていますが、これも補償の対象は住居と家財のみである場合がほとんどで、お墓は適用外のケースが多いようです。

ただ、災害については「通常予見できる災害に対する対策」についてお墓の管理者がどう対応してきたかによって、またその災害の大きさのレベルによっても異なりますので、専門家に間に入ってもらったほうが良いでしょう。

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