プリウスと同じ感覚!
震災のため発売延期となっていたプリウスαの試乗会が行われた。結論から書くと「なかなかいいですね!」。実は2月時点で短い距離の試乗をしていたのだけれど、お台場のメガウェブの中にある『ライドワン』という速度域の低いコース。やはり一般道で乗らないとクルマの評価など出来ない。
リチウム電池を採用した3列シート7人乗り仕様(17インチホイール)に乗り込みDレンジをセレクトして走り出す。即座に3つほどの「あらま!」が。まず動力性能。プリウスαがプリウスと全く同じエンジン+モーターのまま140kgほどの重量増となっている。多少トロいかな、と思っていた次第。
ところが重さを感じさせず、プリウスと全く同じ感覚で走れてしまう。2つ目の「あらま!」でもあるのだけれど、エンジン音が静かになっているため、プリウスよりアクセルを深く踏んでも気にならないのだった。聞けば「ギア比を10%程度低くしたので加速感は変わらないと思います」。
ギア比を低くすると巡航時のエンジン回転数が高くなり静粛性に問題出てくるため、対策として遮音材を増量したのだという。開発チームは「プリウスより高価な分、質感も高めようと考えました。静かさを評価してもらえると嬉しいです」。騒音レベルはプリウスより明らかに低い。
3つ目の「あらま!」が乗り心地の上質さである。何度も書いてきている通り、プリウス最大にして唯一の弱点は「道路の凸凹を探す機械のような乗り心地の悪さ」である。プリウスαの開発チームもキッチリ認識しており、何とか改善させられないかと考えていたそうだ。