目の疲れと肩こりはセットでやってくる?
目の疲労とともに肩こりや頭痛が起こることも
これらの症状は、目の疲れと肩こりに関わりがあるために起こります。このようなケースでは、緊張型頭痛も誘発されやすい心配があります。特に、以下の項目に複数当てはまる場合、目が疲労しやすく、肩こりも生じやすい生活になっている可能性が高いので、注意が必要です。
- 集中してパソコンに向かい、仕事に追われることが多い
- オフィスではもちろん、帰宅後もパソコンに向かっている
- 睡眠時間が十分ではない
- 仕事に関連することが、頭から離れずいつも気になっている
- 体を動かす習慣がない
- 座っていると、気付けば猫背姿勢になっている
- 仕事で使用している机・イス・パソコンの位置や高さが、自分には合っていない気がする
- デスクワークの際、ほとんど休憩しない
疲れ目で起きる自律神経系の乱れ
目の不快な症状から肩こりになることがあります
また、目の疲れによる不快感が、肩こりを起こす筋肉の緊張を起こす原因になることも。目の不快感を我慢しながら仕事を続けることがストレスとなり、緊張とリラックスのバランスをとる上でも重要な、自律神経系の機能が乱れてしまうためです。
また、デスクワーク中の猫背姿勢による筋肉・関節への負荷や、運動不足による血行不良、職場や家庭などでの精神的ストレスによって、自律神経系の働きが乱れ、それが目で物をみる際の調整機能を低下させるといったこともあります。
少しでも軽減したい! 疲れ目・肩こり予防法
以上をまとめると、目の不快な疲労感が気になり始め、肩こりを生じると、姿勢のバランスの崩れに繋がり、それを放置することで、さらに目の疲労が回復しにくくなるような交感神経系が優位になる緊張状態になる……という悪循環に陥る心配が出てくるのです。こうした悪循環に陥らないための、簡単な予防法をご紹介しましょう。ポイントは、疲れた目の筋肉の血流回復、そして意外と重要なのが「目の辺りが気持ちよくなる」動作を行うことこと。同時に、肩こりと目の疲労回復に間接的に影響を与える首の筋肉へも刺激を与えます。
■疲れ目・肩こりに! 5つの簡単予防法
1.目をギュッと閉じて、パっと開きます。5回ほど繰り返しましょう。
2.顔は正面に向けたままで、視線を上から下、下から上、右から左、左から右へ移動させます。そして、視線で円を描くように、ぐる~っと目を動かしましょう。ここまでで1セットになります。時間が無い人は、1セットでもOKです。可能であれば3~5セットを目安に。
首の後ろが気持ちよく伸びるのを感じましょう
無理に力を入れて下を向くのではなく、頭の重みでじんわり首の後ろがストレッチされるのを感じましょう。目を休めながら、約10秒間のストレッチです。(首に痛みが出る場合は中止してください)
4.可能であれば、リラックスした楽な姿勢で目を閉じ、ホットアイピローや蒸しタオルなどを目の位置へ当てましょう。温めることで、血流回復と気持ちの良いリラックス効果を狙います。
首の中央を確認しましょう
すると、ゴツゴツした骨に触れると思います。これが頚椎で首の中央部分の指標とします。
首の中央より左側に指を置きます
右を向き首の左側を軽く指圧しましょう
強く押しすぎないよう顔を左に向けます
2セット行ったら、指の位置を上にずらしながら、同様に右左に顔を向けて、首の筋肉に軽い刺激を入れましょう。強く圧さないようにご注意下さい。
同様に反対側も行います
顔を正面に戻し、指先は首から離さず、ゆっくりと左を向き→右向き→左向きで1セットです。後は同様に行ってください。
※心地良さよりも痛みを感じる場合は、行わないで下さい。また、寝違えの時も行わないで下さい。
それぞれの方法は習慣として行うと効果的ですが、パソコンでの仕事の途中や、長時間DVDで映画を楽しんだ後などに行うのもお勧めです。一連の流れで行うのが難しい場合は、手軽に試せそうなものを一つするだけでもOK。自分にできる予防法から実践して下さい。