規範のなかに厳格さがある洛南高校
およそ1200年前に弘法大師が庶民のための教育の場として創った日本最初の私立学校である綜藝種智院がはじまりと言われる東寺の敷地内にある洛南高校。
「真に思いやりのある芯の強い人づくり」をモットーにして、また、「あたり前のことをあたり前にできるように」を生活指導の基本にして、日々教育実践している。挨拶や掃除の徹底、身だしなみには清潔さが求められ、「身装検査」が月に一回実施されている。
約60%が入部しているクラブ活動では、授業終了後から午後6時半までという短時間集中で効率的に活動している。体育系では、全国レベルの実績のある1部と体力づくりを目的とする2部に分かれ、適性や目的に合ったクラブを選択している。文化系も全国レベルのクラブから趣味的なクラブまで多彩な活動をしている。特徴的な行事としては、毎月21日の弘法大師の月命日である「御影供」を実施し、仏教行事の中核としている。2006年から3類に女子募集を開始し、男女共学校になり、新たなスタートをきっている。
京都の最難関私学、洛南
進路指導部がない全国屈指の進学校
進学校では珍しく、洛南には、所謂「進路指導部」がない。しかし、生徒と教員の面談が年に5回以上、そして保護者会も年5回実施とかなり多いのが特徴的。担任団は、生徒一人ひとりに合った進路指導に取り組んでいる。志望校が具体化してくる高2時には、そのときに何が不十分なのかを考えさせて、そこに対応する意識を持たせている。教員の面倒見のよさがうかがえる。
高校入学時には、一類と三類の募集がある。一類は、希望と適性を考慮した国公立大・私立大への進学を目指す。2年次に文・理系に分かれ、選択科目が多くなる。3年次では、さらに国公立大・私立大の希望にも対応したきめ細かな進学指導を実施。通常は、6限授業を基本とし、クラブ活動との両立している生徒も多い。三類は、最難関国公立大への進学を目指す。7時限授業を基本とし、国・数・英の時間数を多くし、高度で綿密な授業を展開している。クラブ活動の両立も可能。
最難関国公立大への進学志望の生徒に最適な京都の最難関私学である。
洛南高校の大学進学実績
2010年度の主な実績としては、国公立大では東大16名、京大83名、大阪大30名、神戸大41名など。私立では、早稲田48名、慶應34名、同志社190名、立命館202名、関西学院30名、関西65名などとなっている。洛南高校の入試傾向
募集人員は、内部進学コース編入が約25名(専願のみ男女)、三類Aが約100名(専願のみ男女)、三類Bが約50名(専併、男女)、一類が約100名(専併、男子のみ)。入試は、国・数・英が各60分、社・理が各50分、各100点の合計500点満点。面接は、専願・併願ともに実施する。合格最低ラインは、一類の専願で約40%、併願で55%、三類Bの専願で約50%、併願で55%、三類Aで約60%、内部進学コース編入で約63%。洛南高校の学費(2010年度分)
入学金 90000円授業料 516000円(年額)
学校振興費 70000円(年額)
学校制定学用品代 約90000円
初年度年間納入費用 766000円
※教育費、諸会費等は別途費用が必要。