横浜山手にある7つの西洋館では、毎年6月にフラワーアレンジメントとテーブルコーディネートで館を装飾するイベント「花と器のハーモニー」が開催されます。今年は横浜開港150周年ということもあり、「Re:レトロ山手」と題して、初日には人力車が登場するなど開国当時の雰囲気を醸し出すイベントとなりました。7つの展示は、それぞれ台湾、日本、フランス、エストニア、オランダ、ドイツ、韓国という七カ国のコーディネーターが担当。今回は、その中から「ベーリックホール」(日本)、「外交官の家」(台湾)、「山手234番館」(フランス)という3つの館のダイニングルームのテーブルコーディネートについてご紹介いたします。
ベーリックホール:Re: JAPAN ~めぐり逢う日本の美意識~
コーディネーター:前谷 裕一Yuichi Maetani(日本)
副題は、「明治伊万里 よみがえる鹿鳴館の晩餐」。明治19年11月3日の天皇誕生日に「鹿鳴館」で開かれた晩餐会をイメージしてコーディネートされています。メインの洋食器は目下復元作業がプロジェクトされている明治伊万里、鹿鳴館で実際に使用されていた精磁会社の「竹と雀」のシリーズです。この洋食器は、日本を代表する新潟燕の洋白銀のカトラリーや、チェコのボヘミアングラス、フランスクリストフルの銀燭台、フランス製ファブリック類と見事に調和しています。画像の様に、ブリッジランナーを使う方法は、ご自宅のテーブルでも使ってみると食卓を簡単に華やかに演出してくれます。また、お手持ちの柄のある和食器を使い、レトロなイメージの和風の柄のファブリックを使えば、たちまち食卓がレトロの雰囲気になります。