株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

抽選に外れたIPO株。初値後に儲けるための売買法とは(2ページ目)

2011年3月は、駅探やカルビー等多くの銘柄の新規上場が予定されています。とりわけ注目度が高かった駅探は、公募価格に対して約2倍の初値をつけました。とは言え、IPO株は抽選に外れたら上場を待って取引するしかありません。初値がついた後、IPO株で儲けるための売買方法を解説します。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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チャートを銘柄ごとに使い分ける 

IPO株に投資する目的としては、大きく二つに分けられるでしょう。成長性を期待しての長期保有、そして値動きの大きさを利用した短期売買です。短期売買による利益の確保が目的なのであれば、時間軸を変えて売買法を考えた方がよいでしょう。

チャートには、いつくかの種類があります。一日の値動きを表す日足チャート、一週間を表す週足チャート、一年間を表す月足チャートです。前のページで見た駅探(3646)のチャートは、日足チャートになります。

これらのチャートが一般的ですが、さらに時間軸の短いチャートとして、分足チャートや約定を表すティック(Tick)チャートがあります。数日といった短期売買が目的なのであれば、こうした時間軸の短いチャートも加えて利用した方が迅速に取引できるようになります。

駅探のチャートを分析してみよう 

では、駅探(3646)の分足チャートを見てみましょう。たまたま無料チャートが2分足だったので、2分足チャートを利用しましたが、別に何分でも構いません。銘柄に合ったものでよいです。

駅探チャート

駅探チャート。SBI証券より。拡大画像あり


分足チャートでも分析方法は変わりません。株価の大まかな流れ、つまりトレンドを分析して取引を行うとよいでしょう。具体的には、上値抵抗線や下値支持線を描いてみるのです。

駅探チャート

駅探チャート。SBI証券より。拡大画像あり


駅探(3646)のチャートに、現在のトレンドラインを引いてみました。初値は公募価格に対して大幅に上昇しましたが、以降は軟調な展開を余儀なくされています。上値が重い展開であるこもあり、公募価格で手に入れた投資家の多くが利益を確保するために、我先にと売っている状況なのかもしれません。

株価チャートがほとんど表示されていないからと適当に売買しても、儲かる確率は低くなるだけです。その銘柄に合ったチャートを利用して、トレンドラインを描いて現状を分析することが儲ける上では大切になるでしょう。
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