5. もし被害にあってしまったら警察に届けを
盗難にあってしまったら、まずは近くの警察署に被害届けを。警察からの被害届け受理証明は、パスポートの発給や旅行保険クレームの際に必要になります。警察の場所が分からない場合は、近くのお店の人に聞くか、ブラック・キャブの運転手に「警察署へお願いします。(Police station, please. ポリス ステーション、プリーズ)」とお願いすれば、連れて行ってくれるはずです。
6. 日本大使館、領事館へも連絡を
パスポートを紛失したときはもちろんのこと、警察への届出方法が分からない、スッカリ無一文になってしまった、ケガをして病院に行きたい、など困った時には日本大使館(ロンドン)、または領事館(エディンバラ)に連絡を。警察への届出方法、家族や知人からの送金方法、病院の紹介、家族との連絡などの支援やアドバイスが受けられます。
テロ事件や大規模災害など緊急事態の場合は、大使館の代表番号(020 7465 6500)、人身事故や犯罪に巻き込まれた場合には、大使館領事班(020 7465 6565) へ。また、窓口受付時間外や休館日の場合には、緊急連絡用の番号(020 8762 8266)もあります。
イザというときにあわてないように、各種の連絡先をメモしておくと安心ですね。
<DATA>
■Consulate-General of Japan in London(在ロンドン日本大使館)
住所:101-104 Piccadilly, London W1J 7JT(Googleマップ)
TEL:
大規模災害、テロ事件等の緊急事態の場合:020 465 6500(大使館代表電話)
人身事故、犯罪等に巻き込まれた場合:020 7465 6565(大使館領事班)
時間外・休館日:020 8762 8266
在英国日本大使館ウェブサイト(安全対策マニュアル)
■Consulate-General of Japan in Edinburgh(在エディンバラ日本総領事館)
住所:2 Melville Crescent Edinburgh EH3 7HW(Googleマップ)
TEL:0131 225 4777
7. 旅行前に準備しておくと便利な書類
パスポートの発給には、数日の余裕が必要ですが、発給を受ける時間的余裕がない場合は、イギリスから直接日本へ帰国する場合に限り「帰国のための渡航書」を発行してもらえます。
パスポート発給や帰国のための渡航書発行を受けるための必要書類は、念のため旅行前に準備しておくと安心です。- パスポートのコピーまたはスキャンデータ(写真の入った最初のページと、イギリスや他国のビザを持っている場合には、ビザのページも)
- 戸籍謄本、運転免許証、航空券予約確認書など、発給に必要な書類のコピーまたはスキャンデータ
- パスポート用写真
さらに、日本にいる同僚や家族などに書類一式のコピーを預け、イザという時にすぐ転送してもらえる状態にしておくと、安心です。
パスポート用の写真は、必ず現物を準備しておきましょう。もちろんイギリスでも撮影はできますが、写真屋さんを探したり英語でやりとりする面倒を考えると、日本で準備しておくほうが簡単です。ましてや盗難のときに顔にケガでもしていたら……? パスポートは今後5年間、10年間と使うものですから、自分で納得のいく写真を使いたいですよね。
安全を心がけて、楽しい旅を!
ここまでいろいろ書いてきましたが、あまり警戒しすぎるのも楽しくないですね。イギリス旅行では、「日本にいる時よりも緊張感を持つ」「日本でしないことは、旅先でもしない」ということを心がけて行動すれば、じゅうぶん。少しの緊張感とイザという時の準備があれば、きっと楽しく安全な旅行になるはずです。【関連記事】