恋愛をしていないことは良くないことなのか?
更年期ならともかく、20代でも、それを猛烈に不安に思い、恥じている人が多いよう。セックスがないことへの不安は、彼氏がいないこと、恋愛していないことへの不安とイコールだ。抱きしめてくれる腕がないと、女である自分を実感できない人は多い。気持ちは分かる。でも、恋愛は、絶対加入しなきゃいけない宗教なの? 不安定な時代に女がすがる最期のよりどころになりえるの? 気持ちは分かるけれど、女性性の高め方や自己愛の保ち方って他にもあるはず。
それから妙齢(と言っても、広い範囲)の女が自分のセカンドバージンを恥じている一方、女のセカンドバージンを疎ましく思っている男は意外と少ない。周囲の男性に話を聴くと……主に以下のようなものだった。
「いい年してお盛んぶるほうが怖い」」
「いかにもモテなくて、ご無沙汰感がにじみ出てるのはキツいけれど、自分の意思で、しばらくしていないっていう雰囲気の女性は魅力的。ミステリアスでむしろ惹かれる」
恋愛をしていないことは悪くない。諦めと焦りが女を腐らせる
「彼氏はいないけど女として扱われる女。モテる女性」はいます。女であることを楽しんで!
セックスしていないことではなくて、焦りと諦めがいちばん女を蝕んでいるのだと思う。たとえ、今がセカンドバージンでも、焦ることも諦めることもない。普段は女性としての自分を自分でナチュラルに大切にして、ときめく男、惹かれる人が現れた時にだけ、女性性を深いところまで開放できればいいんだから。(それをするには、アイドリングも必要ですが)
ある50代の麗しく恋多き女優さんが言っていた。
「子供は産めないけれど、いくつになっても本当に恋はできるのよ。恋をしたいという意欲と、それから、自分の軸さえしっかりあれば……」
年齢を重ねても恋をするということは、体力的にも精神的にもハードなこと。だけど、どんな局面に立っても、振り回されない、依存しない。自分を大切にできる気持ちさえあれば、その軸に吸い寄せられる人はいるし、自分自身が恋を味わえるのだと言う。いくつになっても恋が出来るかどうかは、女としての矜持があるかどうかしかない。本質的なところで女を怠けなければ、叶うものなのだと思う。