福岡は新幹線、電子マネー、新駅ビル誕生でお祝い気分一色
乗車でポイントが貯まる「SUGOCA」とは?
新幹線が鹿児島まで延びるのにあわせて博多駅は大賑わいでした。1月下旬に訪れたときにはたくさんのテナントが入る予定の巨大な駅ビルも完成間近で、最後の突貫工事の最中でしたが、そのテナントで優待を受けられるJQCARDを駅前広場で早くも勧誘していました(これは東京でいえば駅ビルで買い物する女性向けのルミネカード)。
話を聞いてみると、このカードは、オートチャージができたり、貯まったポイントを再度チャージできるなど、なかなかお得なのですが、その説明に入る前に、まずJR九州の発行するICカード乗車券のSUGOCAについてお話しましょう。
「凄い」を意味するSUGOCAは2000円で購入できる
SUGOCAはJR九州が2009年に発行したサイバネ規格のICカード乗車券です。Suicaをモデルに作られたので、仕組み的にはSuicaの兄弟と言えます。SUGOCAとは「凄い」を意味する福岡地方の方言「凄か」にかけたもので、交通系電子マネーに特有のダジャレ名称のひとつといえます。利用エリアは福岡県及び佐賀県ですが、来年から徐々に全九州に広がる予定になっています。種類は無記名、記名式、定期券の3種類があり、最初は500円のデポジットを含めて2000円で購入できます(スイカは1500円ですから若干高い?)。SUGOCAは買い物のできる電子マネーとしても利用できます。加盟店は博多デイトスやアミュプラザといった駅ビル内のテナントはもちろん、街ナカのローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキなどのコンビニでも広く利用できます。
「乗りものポイント」もつくSUGOCAはお得で便利
SUGOCAの利点としては、JR系IC乗車券では初めて乗っただけでポイントが付く「乗りものポイント」を用意していることです。SUGOCAの利用エリア内ならば、1回の乗車につき、自動改札機で引き去った運賃×1%分のSUGOCAポイントが付与されます。1ポイント1円換算で、累計100ポイント以上で100円単位からチャージできます。
2010年3月からは、福岡市交通局のはやかけん、西鉄のnimoca、さらにはSuicaとの相互利用も実現して、複数の電子マネーが自由に使えるようになり、それに刺激されて普及が進みつつあります。