スタイリッシュな角形腕時計「ヴィンテージ1945」
1880年代にドイツ軍将校のために腕時計を製作していたことでも知られるジラール・ペルゴだが、1910年代には腕時計の分野にも本格的に進出し、1930年にはその売り上げが懐中時計を凌ぐまでになった。戦後はムーブメントの技術革新に取り組み、1965年には、初の3万6000振動のハイビート機械式ムーブメントを開発。1970年にはクォーツ・ムーブメントの製品化にも成功した。1971年にジラール・ペルゴが定めたクォーツ周波数が標準規格になり、現在でも世界中で採用されている。現在のジラール・ペルゴは、ムーブメントを自社で設計製造するスイスでも数少ないマニュファクチュール(自社一貫生産メーカー)の一つだが、その伝統は、19世紀の懐中時計から戦後の腕時計を経て脈々と受け継がれてきた。
伝統の継承は、独特のデザインにも現れている。ブランドのフラッグシップ・モデルとして人気を博す「ヴィンテージ1945」は、その名のように1945年に発表された角形腕時計からインスパイアされた現代コレクションである。オリジナル・モデルの年代が戦後に属するとはいえ、戦前の腕時計を彷彿させる優美なクラシック・スタイルは味わい深く、永遠の名作にふさわしいタイムレスな魅力を放っている。最近では1945年モデルにより近いデザインを採用した新作も発表されている。
【関連リンク】
・ジラール・ペルゴ
【時計ブランドのヒストリー】
・オメガの歴史
・ロレックスの歴史
・タグ・ホイヤーの歴史
・ブライトリングの歴史
・ゼニスの歴史
・フランク・ミューラーの歴史
・ロンジンの歴史
・オーデマ ピゲの歴史
・ショパールの歴史
・パテック フィリップの歴史