渡名喜島の楽しみ方
渡名喜の集落にはこんな風情溢れる赤瓦の古民家の姿が多く残ります
そして、実はこの集落が重要文化財に指定されているのです。何故、渡名喜の集落が重要文化財となっているのかは、実際にその土を踏んで歩いてみればわかるでしょう。
もともと台風の通過地点でもあるこの小さな島では、台風の被害を最小限に抑えるため古くから家は道路から一段下がった高さに建てられています。また雨風から家々を守るために、道の両側にはフクギの木が植えられ、そのフクギの木々の隙間から今でも赤瓦の屋根が建ち並んでいます。白砂が敷きつめられた小道に並ぶフクギの木々は、台風の風除けとしてだけでなく、夏は強烈な太陽から守ってくれる役目も担っていますが、同時に集落の景観をとても風情あるものに仕立て上げてくれてもいるのです。
昔の沖縄の家ではよく見かけたフール。トイレと直結した豚小屋とでも言えばよいのか…
そんな一昔前の沖縄の暮らしの様子を石垣からそっと垣間見ながら歩くのが、渡名喜の集落の楽しさ。島は昼間でもとても静かで、どこか違う時代に迷い込んでしまったような不思議な感覚を覚えるかもしれません。
アガリ浜で見つけた貝殻。散策しながらの貝拾いも楽しい
高台から見下ろした渡名喜の海
渡名喜島は集落以外の場所はかなりアップダウンが激しいので、島内一周をするなら自転車ではなく、車かバイクを使うのがよいでしょう。集落の中だけ見てまわるというのであれば、歩きでもまったく問題ありませんが。
島の北にある里遺跡からは渡名喜の集落が一望できるので、がんばって登ってみてください。また島の民宿であるふくぎ屋さんでは、島の歴史や自然をよく知るスタッフによる島内観光を行っているので、案内してもらうのもオススメですよ。