自動巻きクロノグラフという技術革新
第二次大戦後も高性能ムーブメントで名を馳せたゼニスは、1960年代後半に各社が取り組んだ自動巻きクロノグラフの腕時計をいち早く完成させて他を一歩リードした。1969年に誕生した世界初の専用設計による自動巻きクロノグラフ・ムーブメント「エル・プリメロ」である。このムーブメントは、自動巻き設計のみならず、テンプ振動数が毎時3万6000回というハイビートを採用し、その結果10分の1秒が計測可能なクロノグラフ機能を実現するなど、革新的な特徴を備えていた。世界初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメント「エル・プリメロ」
21世紀になって、「エル・プリメロ」のムーブメント心臓部を文字盤から見せた新時代のラグジュアリーウォッチ「クロノマスター オープン」をはじめ、トゥールビヨンやミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダーなどの高度な複雑機能を加えたモデルを続々と発表して人気を博したゼニスだが、2009年に「エル・プリメロ」40周年を記念する復刻モデルの発表を機に、再びクラシカルなデザインへの回帰も見られ、今なお注目を浴びている。
【関連リンク】
・ゼニス
【時計ブランドのヒストリー】
・オメガの歴史
・ロレックスの歴史
・タグ・ホイヤーの歴史
・ブライトリングの歴史
・フランク・ミューラーの歴史
・ジラール・ベルゴの歴史
・ロンジンの歴史
・オーデマ ピゲの歴史
・ショパールの歴史
・パテック フィリップの歴史