NGP…ちょっと大きい?
姿形もPSPを踏襲した、とてもSCEらしいハードウェアデザインであり、その性能はなかなか豪華なものとなっている。
注目点はPSPより解像度で4倍となる有機EL液晶、PS3にも迫ると言われるグラフィック性能、前面タッチパネルのみでなく、背面にも搭載されたタッチパッド、左右に用意されたアナログスティック、豊富なジャイロセンサーなどなど。
いよいよ発売となるニンテンドー3DSとは違い、3D機能は搭載しない。
「DSに裸眼3D機能がついた!」というコンセプトの3DSとは、目指すものが全く違うようだ。
3D機能は見送られた?
自社のTVブランド『ブラビア』では3D対応TVのラインアップを拡充しているソニー。もちろんPS3でも3Dに対応し、次には携帯ゲーム機でも…という流れは自然なように思える。しかし3DSに先をこされたのか、最初からそのつもりはなかったのか。NGPは有機ELで「より高画質」という道は選んだものの、裸眼3Dは選択しなかった。
据え置きゲーム機では3Dグラスを使用した3Dで許されても、携帯ゲーム機では許されない。当然3Dグラスを持ち歩くわけにはいかないからだ。
自然と裸眼3Dに行き着くわけだが、携帯ゲーム機と裸眼3Dの相性は必ずしもいいとは言えない。
立体視が体感できる視差はあまり広くないし、なによりタッチパネルとの相性が良くない。
裸眼3Dでタッチパネルを使用してみればわかるが(一部のスマートフォンなどで体験できる)、立体のどの辺をアップすればいいのか、判断しにくいのである。
そんなわけで3DSでは3Dのディスプレイではタッチパネルに対応しないわけだが、操作は2Dのパネル、でもウリは3Dのパネル…と、なんとなく収まりの悪い形になっている。
ではNGPは裸眼3Dを捨て、超高性能携帯ゲーム機へと進んだのか…となると、それもちょっと違う。