「実名」と「セックス」の関係
実際にSNSが男女の付き合い方や性行動に影響を与えているという調査もあります。例として、米国の雑誌「シェイプ」誌と「メンズ・フィットネス」誌が男女1200名に対して行った、性に関する意識調査の結果をご紹介しましょう。これによりますと、女性の約80%、男性の58%が、「Facebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)により、カップルがベッドインするまでの時間が早まっている」と回答したそうです。
男女が出逢い、お付き合いを重ねながらお互いのことを少しずつ知りあって、そして体の関係に……。と言うのがかつての恋愛の進行パターンでしたが、Facebookを使えば、あっという間にお互いに関する情報を引き出すことができます。学歴や年齢と言ったプライベートなことから、好きな映画や興味のあるものまで、一目で相手がわかります。そうなれば、デートを重ねずとも一気にベッドインまで到達する、という流れになっても不思議はありません。
また、「実名」が及ぼす効果は独身同士の恋愛に限りません。元彼、元彼女、昔好きだった先輩、気になっていた後輩の名前をgoogle等で検索してみたことがある人も多いと思います。通常のWEBサイトでは探していた人の情報に巡り合える可能性は少ないですが、Facebookなら相手の近況はもちろん、コンタクト先までしっかりわかります。「再コンタクト」→「復活愛」→「不倫」への発展も、また起きやすい状況と言えるでしょう。
SNS時代の浮気対策の基本
IT技術の発展で、人と人がコミュニケーションをとる手段はどんどん多彩になってきました。かつての手紙が固定電話やホームページに。それがさらに携帯電話やブログになり、やがてもっと簡便なtwitter(ツイッター)に。そして世界中の人が検索できるFacebookへ。旦那様の携帯メールをせっせとチェックして浮気がないかどうかを確かめている妻の皆さんにとっては、チェックすべき対象はどんどん増えるばかり。「監視」することでパートナーの浮気を防ぐことには、そろそろ限界が来ているのではないでしょうか。
そこで考えていただきたいのが、夫婦の足元を固めるということです。基本に立ち返って、毎日の対面のコミュニケーションや一緒に過ごす時間を充実させることこそが大事です。いくら浮気の兆候を見つけて片っ端からその芽を摘んでも、基本となる「家庭への不満」がなくならなければ、「モグラたたき」のように違う穴から次々浮気心が出てくるのは止まりません。元同僚がメールしてこようと元彼女が会おうといってこようとだんな様が揺るがないためには、家庭と言う「現実」と「今」を大切にすること。毎日の笑顔、感謝の言葉がけ、癒しの心遣いなど、「妻だからできること」を忘れないでくださいね。