相場が動きやすい年度末に突入
3月は多くの企業にとって年度末で、3月期決算の業績が確定する月であり、また決算に伴い株主優待の権利が確定する月でもあります。また3月は機関投資家や法人企業が決算対策により株式を売却したり、年度末のお化粧買いと呼ばれる買い注文が入ったりする月と言われ、需給面でも株式市場を動かす要素が多い月と言えるでしょう。今回はそんな年度末に上がりやすい銘柄の傾向について過去の株価データから調べてみました。検証の条件は以下の通りです。【検証条件】
バックテスト期間: 1990/03/01~2011/02/16
バックテスト対象の銘柄: 全銘柄
買いルール
2月17日の翌営業日に買い
売りルール
45日経過後に売り
2月のちょうど今ぐらいに買って3月末~4月初めに売却したと仮定すると、どのような銘柄が好調なのかどうかについて調べたく、このようなルールで検証しました。
検証の結果は以下の通りです。
【検証結果】
勝率: 62.44 %
勝ち数: 20,244 回
負け数: 12,177 回
平均損益(円): 13,754 円 平均損益(率): 6.88 %
平均利益(円): 35,333 円 平均利益(率): 17.67 %
平均損失(円): -21,667 円 平均損失(率): -10.83 %
平均保持日数: 47.58 日
勝率62%、平均損益6.9%とかなりの好成績でした。全体としてはやはり年度末は株価が好調な時期と言えるでしょう。
では個別銘柄で成績の良かった銘柄を見てみましょう!
ランキング上位銘柄
ランキング上位銘柄を見るとその多くが新興銘柄、中小型銘柄です。また証券株も何社かランクインしているのが分かるかと思います。
その要因として考えられるのが、ここ数ヶ月で売り込まれた銘柄のリバウンド(株価上昇)が起きているのではないでしょうか。第3四半期決算が発表され業績不振等を発表した銘柄が売り込まれ、一巡して反発する時期が3月ではないかと考えられます。
今年も同じ傾向になるかどうかは分かりませんが、
・2月後半~3月末にかけては株式市場は上がりやすい
・過去数ヶ月で大きく下落した新興銘柄、中小型銘柄に注目
と覚えておけば実際に反発が起こったときに利益を挙げやすいと思います。
ぜひこの傾向を覚えておいてください。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)