名探偵
グランドスタッフが「金田一さ~ん、金田一さんはいらっしゃいませんか」と呼んでいて、思わず「事件か?」と思ってしまいました。たぶん金田一某さんが手続きまでしたのに搭乗してこないので探していたんでしょう。
事件と思ったのはもちろん「金田一」という姓で一番にイメージするのが金田一耕助とその孫の金田一少年の名探偵キャラだから。
次にイメージするのは金田一京助・春彦・秀穂の三代にわたる言語学者一族ですが言語学者はあまりいません、って名探偵も実際にはいませんけど。
著名人から
金田一耕助の名前のモデルは金田一京助なんだそうで、これは名字のイメージがつくられる代表的なパターンです。元になる著名人(金田一京助)がいて、それをモデルにフィクション作品の登場人物(金田一耕助)がイメージをつくり、さらにそのイメージにのって新たなフィクション作品(金田一少年)が続くことによりさらにイメージが強まっていくと。たとえば「綾小路」姓もその例でしょう。綾小路家は元は源氏の流れで鎌倉時代から続いた名家。それがフィクション作品で繰り返し使われることによりイメージが定着しています。
現在は本当に綾小路姓の著名人がいないためかパロディ化が進んでいます。フジフィルムのCMで樹木希林演じるキャラの名前が綾小路さゆりだったり、綾小路きみまろや気志団の綾小路翔といった芸名だったり。本物の綾小路さんは「イジられてる」と思っているんじゃないでしょうか。
漢字の意味から
名字のイメージがつくもう一つのパターンは使われている漢字。漢字には意味があるので、最初からある程度イメージがあります。そのイメージを利用した登場人物がいて、というパターン。最近で漢字のイメージを使った代表的なドラマというと『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』。タイトルに「ブルー」がついているからか使ったのは色の漢字。
フライトドクター候補生たちがの名字にそれぞれ色がつき、藍沢(山下智久)が藍色でクール、白石(新垣結衣)が白色で純真、緋山(戸田恵梨香)が緋色で勝気で熱い、藤川(浅利陽介)が中間色の藤色でややキャラが弱めと。
色でイメージをつけるのは『秘密戦隊ゴレンジャー』に始まるシリーズでおなじみですが、その普通のドラマ版ですね。