夫婦における家づくりの変遷

女性

住宅業界でも女性目線の家づくりが意識されている

つい最近まで「男は外で、女は家を守る」風習が続き、専業主婦の時代が長く続いた日本。家は女性・主婦のメイン舞台でしたから、資金面はともかく、家づくりの細部を決めていく過程では、日本はどの国よりも女性の発言力が大きかったのではないでしょうか。

長く続いた「男は外で働き、女は家を守る」時代には、住宅購入における夫婦の役割はそこそこうまく分担できていたと思います。

よく聞くのは、「夫は資金や難しい性能の話の時だけ来てもらって、キッチンやドアノブ一つ決めるところから内装プランはほとんど奥さんが一人で決めた」というケース。「僕がお金を出すから、後は全部キミが好きなように決めていいよ」という、実に羨ましい光景ですが、その頃は男性自身も高度成長期の中で働きマンで、平日は残業・接待で家では寝るだけ。休日もゴルフ…などでほとんど家にいないため、その連動で家への関心もあまりなかったのではないでしょうか?

若年層の男女パワーバランスに変化?

しかし、今の住宅市場を牽引する30~40代ファミリーは、その親世代とは価値観が180度かなり異なっています。まず、男女が当然のように大学に進学し、男女雇用機会均等法で女性でも総合職になれば対等に働ける時代に就職した世代であること。さらに今の20~30代は「草食系男子」「弁当男子」「イクメン」の言葉からも分かるように、非常に「生活」「仕事以外の時間」を大切にする男性が増えてきており、それは喜ばしいことではありますが、同時に自分らしいデザインやスタイルにこだわる世代でもありますから、男性でも家の細かな部分が気になる世代でもあります。

夫婦

対等関係な現代の夫婦。家づくりにも影響?

さらに共働きが当たり前になり、夫婦対等に収入を得る時代になった今、「俺がカネを出すから」と図式から「カネも、家のデザインも、細かな仕様も、育児も、夫婦対等に口を出す」図式に変わってきていると思われます。実際、2009年のある調査で、子どものいない夫婦40組に「住宅購入でどちらが主導権を握ったか」というネットアンケートを実施したところ、約半数が「対等」と答えたといいます。

住宅購入は夫婦の共同事業。クルマなどの購入や毎日の生活ではあまり衝突しない夫婦でも、生涯ローンを背負って大金を投じるマイホームですから、こと住宅購入では夫婦それぞれ譲ることができず意見がぶつかることも多いかと思います。

そんな時代背景もあって、対等になりつつある夫婦で意見が食い違うのは半ば当然の流れ。たとえば女性のホンネはどういうところに表れているのでしょうか?最近のフリーコメントアンケートから少し拾ってみましょう。