まさに変幻自在。自分だけの住宅用照明器具

「建築市場に革新的な照明コンセプトを提案し、発展させる」というフィロソフィーを持つ、ベルギー・モデュラー社。一般的には無味無臭な器具の多い「建築化照明」のジャンルで、インテリアの空気感を変えてしまうような、創造性にあふれた製品を生み出し続けています。

中でも創業時から生産を続けている「ジャックシステム」のように、システム化された照明器具は同社の得意とするジャンルです。今回は、こうしたシステム照明の中から、住宅でも応用のきく「Profile(プロファイル)」シリーズをご紹介していきましょう!
Modular[Profile SLmini]施工例

Modular社の半特注の照明器具「Profile」施工例。全長・ランプ・取付方法など、希望に合わせて製作が可能


モデュラーの「Profile」は、いくつかの種類のアルミ型材に、様々な種類の照明器具を組み合わせて「自分だけの照明器具」を作ることのできる革新的なシステムです。といっても、すぐにはピンとこないかもしれませんね。

例えば天井の高い部屋の中央に、長いキッチンカウンターを置く場合を考えてみましょう。こうした場合には、天井からペンダントライトを幾つも吊り下げるのが一般的です。

あるいはリビングや寝室の天井を間接照明で照らしたい場合は、どうでしょうか?普通ならば照明器具だけでは対応できず、大工さんが間接照明のための窪みを、あらかじめ作っておかなければなりません。

ところがモデュラーの「Profile」を使えば、部屋の中央にスッキリしたアルミのラインを浮かべて、そこから必要に応じてキッチンカウンターに光を当てたり、部屋の長さに合わせた間接照明を、照明器具だけで作ったりすることが、いとも簡単にできてしまうのです。

Modular[Profile]バリエーション

Modular社の「Profile」のバリエーション例。左上から時計回りに「aero」「2FLAT2c」「halfpipe」「SL75」


それだけでなく、1本の「Profile」には、種類の違う複数の照明を組み合わせて付けることもできます。例えば、明るく作業するための蛍光灯ライン照明・雰囲気を演出するスポットライト・上向きに天井を照らす間接照明を、一つの「Profile」の中におさめて、必要に応じて使い分けることもできるのです。

こうしたことが可能になるのは「Profile」が、自由な長さでカットできるアルミ押出型材で、必要な長さの「ベース」をまず作り、そこに様々な種類の照明器具を取り付けるという、明快な考えで作られたシステムだから。今までありそうでなかった、こうしたシステムは、いったいなぜ生まれたのでしょうか?
Modular[Profile]施工例2

Modular社の「Profile」の施工例。ロングサイズやダークカラーももちろん可能。


このようなシステムが発展した背景には、ヨーロッパならではの照明器具に対するニーズがありそうです。

ヨーロッパでは、住宅やオフィスを新築することは稀で、古い建物を改修して自分に合わせたインテリアを作るケースがほとんど。古い建物の天井は、凸凹していたり、アーチ型をしていたりで、一般的なダウンライトに適さない場合が多くあります。こうしたときに、まずアルミ型材で「照明器具のベース」を作り、そこに必要に応じて器具を付けていく「Profile」の考え方は、古い空間と現代の照明ニーズを両立させる、スマートで有効な解決手段なのです。

こうした考え方はヨーロッパだけでなく、日本の住空間にも応用できそうです。例えばコンクリート打ち放しのような天井は、照明器具の付け方に困ってしまう場合が多いものですが、こんなときに「Profile」は抜群の相性を見せることでしょう。「Profile」のニュートラルな表情は現代的な空間だけでなく、古民家のような場所で、空間と器具が互いに引き立て合う使い方にも合いそうです。

次ページでは、エクステリア用の照明器具たちを紹介します!