アシストレベルが強めのヤマハ「PAS」
PASは大まかな機能、形状、操作性に関してはブリヂストンサイクルの電動自転車(アシスタシリーズ)とほぼ同じになります。ただし電動モーターの出力(アシストレベル)はブリヂストンサイクルよりも強力なタイプを標準で搭載(子育てモデル)しています。幼児2人同乗基準適合車は「PAS Raffini 26型」と「PAS リトルモアリチウム」の2車種を取り揃え、それぞれブリヂストンサイクルの製品の「ボーテアシスタ」と「アンジェリーノアシスタDX」に対抗し、同レベルのアシスト能力で比較すると価格的な差はあまりありません。
また、傷害保険や盗難保険の内容に関しても、両社ともほぼ同じ内容になっています。電動アシスト車は日頃のメンテナンスや消耗品の買い替えなどがありますから、バイクショップでも取り扱いのあるPASならば、その分ショップの選択肢は広がると言えます。
アシスト力は最強だが、3人乗り対応モデルのないViVi
ViViはパナソニックサイクルテックが発売してる電動アシスト自転車のブランドで、自転車、電動モーター部を一括して自社で開発しているのが強みです。それだけに電動自転車全体で見れば、もっともラインナップが充実しているのが特長。もし自転車に同乗させるお子さんがひとりならば、いちばん幅広い選択肢を持つとも言えます。標準でリアチャイルドシートを取り付けられる(クラス25以上)リアキャリアをアッセンブルしている車種は10車種に及びます。
また、標準で7.0Ahのバッテリーを搭載しているので持ちが良いこと、スタンドを立てると自動的にハンドルロックがかかるので手間いらず、5点式シートベルトを採用しているのでより安全性が高いことはアンジェリーノ、PASとの大きな違いです。
気を付けていただきたいのは、ViViでは幼児2人同乗基準適合車が販売されていないということ。前後に無理やりチャイルドシートを取り付けて走ると、各都道府県の道路交通規則に抵触するおそれがあります。お子さん2人を乗せるのであれば、他社ブランドから選んだほうが無難です。