公的手当/旧制度「子ども手当」

子ども手当の使い道、借金返済もあり?

昨年12月上旬、厚生労働省が「子ども手当の使途等に関する調査」を発表しました。子ども手当の支給が始まってから初めての実態調査です。手当の支給を受けたら「貯金する」という声を事前に聞き、支給自体に疑問の声も上がっていましたが、果たして実際はどのような結果になったのでしょうか。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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------ はじめに --------------------------------
2012年4月(平成24年4月)、子ども手当は児童手当に移行しました。
新制度「児童手当」に関する情報は「児童手当、手続きするのはどんな時?」を参照ください。
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「子ども手当」何に使う?

子ども手当の使い道、借金返済もあり?

子どものために支給される“子ども手当”。何に使いますか?貯金しますか?

昨年度より児童手当が廃止され「子ども手当」が支給されています。賛成、反対と様々な意見があり、支給前から「子どものために貯金する」、「旅行の費用にする」など蓄えて何かにつかうという人も多く、支給することに意味があるのか?などということも言われていました。この「子ども手当」ですが、実際に支給された皆さんはどのように使ったのでしょうか。

厚生労働省が調査を実施し、その結果が昨年末に報告されました。

子ども手当は貯金します…41.6%

子ども手当の支給を受けた人の41.6%が子どものために貯金したり、子どもの将来のための保険料に使ったという回答でした。貯金をする傾向は子どもが小さい家庭、0~3歳で55.2%にもなります。年齢が高くなり、中学生になると塾など学校外でかかる費用に使われるようで、貯金は27.2%。こういった子どもの年齢によって貯金をする過程の割合は違いますが、それらを全部をあわせて41.6%ということです。

ほとんどは子どものための貯蓄や出費に使われているようですが、中には「日常生活費(13.8%)」「家族の遊興費(6.4%)」「ローン・借金の返済(1.8%)」というものも含まれていました。こういった子どものため以外の目的で使われているのは全体で31.8%。意外と高い割合で子どもに関係のない事柄に使われていますが、では「児童手当」の時に比べて使い道はどのように変化ししているのでしょうか。

児童手当、使い道はどうだった?

平成21年3月発表の内閣府政策統括官(共生社会政策担当)のデータによると、児童手当は“用途を決めず家計の足しにする”が32.9%、“子どもの貯蓄に充てる”が32.1%。子ども以外の支出に充てるという回答をまとめてみると35%ほどになります。子どものために使う項目としては塾や習い事の学外教育費や保育費、子どもの衣服やミルク代といった、子ども手当と大きく差がない内容です。貯金しますという割は子ども手当に比べると少ないですが、大体の使い道は変わらないようです。
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